天使のお通り(その二)

また、栃東さんに登場願います。 栃東が、十五日目に勝った時と、その後初めて優勝決定戦に臨んだ時の話をします。 栃東の頬に両目からあふれた涙がつたって落ちた。 「嬉しいです…」後は言葉になりませんでした。 最終日に、千代大海の容赦ない突っ張りを顔面に浴び続けた。 速射砲のように27連発です。「顔を上げないこ…