組織~人に合わせて作る~

組織とは分業が前提です.
また、人が2人寄れば、組織が必要となります。誰にそれを担当させ、それに伴う権限・責任・責務を誰が負うかを決める必要があるからです。これが、組織つくりの出発点です。ところが、企業規模が大きくなり、組織が大きくなると組織に人をはめ込むことだけで組織を作ろうとします。大部分はこれでいいのですがこれだけでは組織に活力を生まなくなり個人の持つ能力を活かせなくなります。両方の側面から組織や人を見る必要があります。つまり人事とは、人の事ではなく、人と仕事、人と人との組み合わせなのです。人は、好きなこと、興味のあること、能力が活かせる仕事、自分と相性のいい上司・部下と仕事ができればこれに越したことはありませんがこれは大変難しい。当然のことですが、実際にしてみないと分らないこと、発見できないことが沢山あります。例えば、優秀な社員を新しい仕事に付けたとたんやる気を無くしたりすることがあります。会社にはその原因が分からないことが多く、たいがいは本人の責任として終わらせてしまいます。しかし、ここで、組織という集団能力と個人そのものの能力を見る必要があります。プロ野球で個人能力の高い選手ばかり集めても、強い球団になるとは限らないのと同じことです。こうした場合は、個人能力と専門能力の高い人には、それに合わせた「仕事」を与えることで解決します。組織にとって、人に合わせた仕事を与えることの重要性がだと思います。

この「人」に対する考えは、「あたり前のこと」なのですが、組織に根付いている会社は少ないでしょう。