「教育」と「訓練」の違い

健康やスポーツの為に身体を鍛えることとはよく知られています。近くのスポーツクラブへ行けば、月1万円も出せば、身体を鍛えるためのあらゆる用具を、好きな時に使用することができます。しかし、アタマを鍛えるとなると、家の近くにはそんな場所はありません。せいぜい公共の図書館が関の山ではないでしょか。例を上げて考えてみます。

  • ゴルフであるならば、クラブの握り方とルールを教わります。ここまでが「教育」です。しかし、それでいきなりクラブを振っても、ヘッドにボールを当てられる人はまずいません。当たり出しても、どこへ飛んでいくか、分かったものではありません。考えて欲しいのですが。この「教育」を受けた時点で、クラブを振り回し、自分はゴルフをする能力が無いと、諦める人は果たしているでしょうか?

 

「教育」とは、クラブの握り方や、ルールを覚えることであり、

「訓練」とは、繰り返し、繰り返し反復練習することであり、思ったところにボールを飛ばす

ことのできる能力を、身に付ける過程であります。

 

若い人は、不思議なことにスポーツの練習だけは繰り返しやっています。ところが仕事となると、半年ぐらいは頑張りますが、結局「僕にはこの仕事はどうも合いません」と続かない。        

これはおかしいと思いませんか?一方で遺伝的素質であるスポーツは、一生懸命取り組んでおきながら、同じ遺伝的素質である頭脳の弱さを、どうしてカバーし続けることが出来ないのでしょうか?

繰り返し、繰り返しやるのが「訓練」です。

人間というのは、この訓練の刺激により成長してきた動物なのです。