メンタルケアの社会的実情(その二)

世界の思想は、大きく東洋思想と西洋思想の二つにわかれます。日本人の多くの人は、東洋思想に支配されています。医学では、東洋医学と西洋医学に分かれます。病気の治療方法を例に挙げてみましょう。例えば、“うつ状態”の人がいたとします。西洋医学では、医者が主導権を持っていますから、病気の原因を特定し、それに合った薬を処方して治療します。これで治るはずと医者は言い、そして医者が満足します。これが西洋医学。一方、この人の立場ではこういうことを言っているのだな、自分で判断出来ないから、相談に来たのだな、迷っているのだな。患者の悩みを聴きながら、食事の量や内容を変えた。お灸や指圧で治る場合もあります。つまり、薬を使わず。精神的な病気を治すことができます。患者が満足する。これが東洋医学です。医者と患者の信頼関係のよる精神的安定と人間のもつ自然治癒力。その2つで、西洋医学で何とも出来なかった病が治っていくのです。昔だったら、祈祷師や占いにすがってみて病気が治ったと言います。実際、治ったこともあったと思います。でも、そんな凄い祈祷師や占い師はそう沢山いないでしょうから、

殆どが、似非祈祷師、似非占い師でしょう。でも病気が治る。

精神的安定と自然治癒力。人間の持つ潜在能力には、凄い力があるのです。