楽しい出来事を書きとめる
街頭で年末ジャンボ宝くじののぼりが目につく季節になりました。
私も夢をみたいと以前はよく束で宝くじを購入しましたが、最低金額しか当たったことがありませんでした。
残念な気持ちになりながら、宝くじが当たっても精神的な幸福感は長続きしないと自分に言い聞かせて納得していました。
これまえの研究で、宝くじに当たるなどの単発的な良い出来事は、一時的に気持ちが高揚しても、何ヶ月か過ぎると元に戻ってしまうことが分かっています。
ポジティブ感情は、いくらそれが強くても長くは続かない。
こうしたことから私は、気持ちが落ち込んでいる人に、
よい体験は質よりも量が大事ですよと話すようにしています。
落ち込んでいる時は、一気に気持ちが晴れればどんなにか良いだろうと考え行動します。
しかし、
そんなに良いことがいつも起きるわけではありません。気持ちが一時的に楽になっても、すぐに再び沈み込んでしまいます。その結果何をやっても同じだと考えて、さらに落ち込むことになります。
これに対し、少し気持ちが楽になったり明るくなったりする体験を短期間で経験していると、気持ちが前向きになってきます。
ただ、ちょっとした体験は直ぐに記憶か消えてしまいます。気持ちが沈んでいる時はとくにそうなり易いそうです。私たちが出来ることを振り変える時、その時の気持ちに支配されてしまうからです。
そのような時は、
いくらかでも、気持ちが楽になったことや、楽しく感じたこと、やりがいを感じたことを書きとめておくとよいと思います。
もちろん、こうした方法は、落ち込んでない人がこころの元気を維持するのにも役に立ちます。