『踊る大捜査線』にみる組織とリーダーの醍醐味(その十)

やっぱり最後は“人”

 

最後に一つエピソードを紹介させてもらいます。

担当講師が警察に取材した時、こんなはなしを聞いたそうです。

最近は女性刑事も増えて、犯人を逮捕する時も一緒に突入する。

その前に、女性刑事に「おい、パンを買ってこい」と言って200円渡すんだそうです。「ハイ」と答えて何をしにいくかというと、母親に「これから突入します」と電話する。

それが一つの儀式になっている。(今は携帯電話やスマホですが)いい話だなと思いました.

警察の不祥事もあるけど、命をはらなければならない仕事だから、その面では警察って人を大切にしている組織なんだなと。

それが暗黙の了解としてあるから、警察を舞台に組織論をやりどんな人間像をそこに出しても、作る方も観る方も

 

どこかで救われているところがあるのではないかと思っています。

 

(終わり)