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ピグマリオン効果(その二)

 サイコセラピー(心療療法)の分野では、傷ついた心を癒す治療として、褒めるという

「愛のストローク」最も効果的だとされています。ここで言う「ストローク」とは、

「他人に対する態度の表現」という意味で すが、褒めることは、言葉による最高級のス

トロークになります。人は誰でも周囲の人たちに認めてもらいたい、自分の価値を分か

ってもらいたい、そして惜しみなく賞賛されたい、褒めてもらいたいと願っています。

褒められることによって自信を高める…これをいわゆる「自己重要感の充足」と言いま

す。乱暴者の子供が、先生の一言で心を開いたり、成績の上がらない社員が上司の励ま

しの言葉で変わったりと事例を数え上げるればきりがありません。 ………教育学の世界

で、ピグマリオン効果の事例として、こんな実験例を紹介しています。

‥‥

平均偏差値が同じ2つのクラスがあるとします。

Aクラスの生徒には、試験のたびに先生が個別に生徒を呼んで、答案を渡し、間違った

ところを細かく注意して、次回には失敗しないように指導を一人ひとりしていました。

もう1つのBクラスの生徒には、採点済み解答用紙を渡すことはしないで、前回の試験は

皆さん良く出来ていましたよ、次回はもっと頑張りましょう!と激励を続けました。数

回このような方法で指導をし続けた結果、とうとう最後にはBクラスの生徒の方が高い

成績を採るようになっていたといいます。褒め続けられた成果なのです。

人は誰でも良いところが必ずあります。部下の中にそれを見つけ育て上げるのは上司の

仕事。子供の中にそれを見つけて育て上げるのが親の仕事。私はそう思っています。