手を打てば・・・3編(その3)&総括
手を打てば・・・(されどコミュニケーション)
その3
「OK挨拶」というユニークなネーミングで挨拶の工夫を行い、成果を上げているのが千葉銀行です。
Oとは「おはよう」Kとは「こんにちは」の頭文字のこと、合わせてOKと呼びます。
普通、お客さまを迎える時は、「いらっしゃいませ」の言葉を使用しますが、その前に「おはようございます」「こんにちは」を添えるようにしました。
11時頃までは、「おはようございます。いらっしゃいませ」
11時頃からは「こんにちは。いらっしゃいませ」と呼びかけています。
「いらっしゃいませ」だけだと、儀礼的で一方通行で終わってしまいますが、
「おはようございます」「こんにちは」を付け加えると、
その言葉が、お客さまの心に届き、心の交流を図ると考えた。
…………
この狙いはズバリ当たり、OK挨拶をするようになってからは、殆どのお客さまから「おはようございます」「こんにちは」の声が返ってくるようになった。
これは、お客さまと行員との間に、何の迷いも無い「心の架け橋」が出来、その後の話がスムーズに進むようになったそうです。
「おはようございます」「こんにちは」は何の変哲もない日常の挨拶言葉ですが、これだけの威力を発揮する不思議な言葉です。
難しい話をしても共感は湧かないのです。
…………・
ある喫茶店では、夕方以上、お客さまが来店すると、「お帰りなさい!」と言って迎えてくれるそうです。
1日の仕事をして疲れて帰ってきた人たちに対して、家庭的な雰囲気で迎えようという店主の心遣いから始めたのである。
初めての人は、喫茶店へ入ってきていきなり「お帰りなさい!」と言われるとびっきりするかもしれませんが、仕事が終わったところで「お帰りなさい!」といわれると気分の良いものである。
特に、単身赴任など一人暮らし人にとっては、このひと言が、胸に快く響くであろう。
≪余 談≫
ところで、余談ですが、この句に出てくる、昔は居たであろうと思われる「鯉」や「鳥」は、今は見当たらない。
このごろはそれに代わって、「亀と鶴」ならぬ「亀と鳩」が池を独占している。
「手をたたいてみた」が、亀は勿論微動がにしない。
鳩も人慣れしてしまいおろかない。
「今は昔」であるのが淋しいが、両方とも「平和や長寿」というめでたいものの象徴だから、それも、「まあ、いいか」としよう。
・・・・総括・・・・
難しい話は、易しく話すことが大切です。
ある新聞のコラムで「漢字を四分の一」以下に抑え、のこりを「かな」で表現した文章は読みやすい」と述べていました。
難解な漢字を使わず、カタカナ言葉を多用しないことを常に心がけることは大切なことだと思います。
古来言われていることは、易しい話を、難しく話すことは簡単であるが、
難しい話を易しく、分り易く話すことは最も難しい。