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万事塞翁(ばんじさいおう)が馬…視点を変えて見る(全3編)その1

万事塞翁(ばんじさいおう)が馬…視点を変えて見る(全3編)

その一

座右の銘というほどではなくても、誰にも好きな言葉があると思います。

良く好まれる言葉の一つに「万事塞翁が馬」があります。

ほとんどの方は、この「故事成語」のルーツについてご存じかと思いますが、

念のため。

…………

昔、あるところに「塞翁」と呼ばれるお爺さんがいました。

ある時、その「塞翁」が飼っていた駿馬が突然居なくなります。

村の人々は、「あんな素晴しい馬は二度と手にできまい。大変な損失だ」

と口々に言いました。

しかし、「塞翁」は「さあー、どうであろうか」と、特に動揺しているようにも見えませんでした。

 

そうしているうちに、ある日、居なくなった駿馬がもう一頭、見事な駿馬を連れて村に戻ってきたのです。

村の人々は、「塞翁」に言いました。

「なんと運が良いのだ。逃げたと思った駿馬がもう一頭駿馬を伴って帰ってくるとは」と。

しかし、「塞翁」は「さあ、どうであろうか」と特段喜ぶ風でもありませんでした。

「塞翁」の息子は、その新しい駿馬に乗って、平地を駆け巡りました。

ところが、ふとした拍子から、落馬し、足の骨を折ってしまいました。

村の人々は達は言いました。

「良い馬だと思ったのだが、実は不幸をもたらす馬なのでは・・・」

「塞翁」は再びこう言います。「さあ、どうであろうか」。

そんなある日、その村を巻き込んだ、戦争が勃発しました。

多くの若者が戦地へ赴き命を落とす中、

「塞翁」の息子は、足の怪我のために徴兵されず、

命を落とすことはありませんでした。

 

どんな出来事でも、

「見る視点を変えれば、全く違う意味を持つようになる」ことを伝える、

非常にパワフルな「言い伝え」「格言」です。

 

次回から2つ、「塞翁が馬」を部下のマネジメント、モチベーションアップに使った事例をお話ししましょう。