なぜ非常識な人ほど成功するのか?シリーズ (全2編)その2
その2【閉塞感を打ち破れ】
吉田松陰は、「松下村塾」をつくって、明治維新を推進する英雄をきら星のごとく生み出しました。
伊藤博文、木戸孝允、高杉晋作など幕末から明治維新にかけて動乱の時代を駆け抜けた男たちです。
彼らを排出した「松下村塾」は何年間開校したかご存じでしょうか?
実はたったの三年なのです。
吉田松陰は、たったの3年で日本改革の礎をつくる人材を育てたのです。
世の中を変えるのに、時間はあまり意味を待たないことの証明ではないでしょうか?
世の中が混沌としてきた時、こつこつと積み重ねる構築型の生き方や人生がうまくいかなくなって来ているのも事実です。
このようなことは、学校では教えてもらえないでしょうが、今の自分が常識の中で生きているともりでいても、しばらくたてば、今の生き方そのものが非常識になってしまう確率が高いのです。
先の東日本大震災で多くの人の命、土地や家屋などの財産が奪われました。
この時、一瞬にして人は消え去ることを、多くの人の日本人が経験しました。
いまだに、そのことが自分の中で整理できていない人が沢山います。
でも、過去にとらわれていては、先に進めません。
手を抜くことから考えてみることも必要かも
仕事は手を抜かず真面目にやることは大事なことかもしれません。
でも、それでは何時までたっても進化しないのです。
人間は「手を抜くこと」すなわち「如何に楽をするかを考えること」で進化してきたからです。
人間は毎日マンモスを追いかけるのがイヤだから農業を発明しました。
楽をしてナンパしたいと考えたマーク・ザッカ―バークはフェイスブックを作り上げました。
日々、与えられた仕事を漫然とやっていればよいという姿勢は、思考停止状態と同じことなのです。
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今の仕事のクオリティを落とさずに、楽をして同じ成果が出せるようにするのはどうしたらよいか考えてみましょう。
今日、10個の仕事が与えられたとします。
その仕事を普通にやれば10時間かかるとします。
3人の社員がいます。
1人目は、チンタラチンタラ20時間かかります。
2人目は、キッチリ10時間でやり遂げます。
3人目は、2時間で終わらせようとします。
社長は、誰に沢山の給料を払おうとするでしょうか?
2時間で終わらせるのは無理かもしれないけれど、それくらいの姿勢で立ち向かう3人目の社員により多くの給料を払おうとするでしょう。
日々の仕事を2割の時間でやる努力と工夫をする。
残った時間で楽をすることを考える。
もし、2割の時間で出来ないなら、どうすれば2割で出来るようになるか考える。
その為には何が必要なのか考える。そのための時間を作りましょう。
そのような日々の積み重ねが、10年後、20年後に大きな差となって現れるのではないでしょうか。