常識の疑い方(全4編)その2…権威の言うことを、鵜呑みにしてはいけない

その2

ではこういったことに気がつくには、どうしたらいいのでしょうか?

二つあると思います。

一つには、自分の感覚に正直に耳を傾けること

「こんなに練習して本当にそれだけで上手くなっているのか?」

「途中からだれてしまっているけど意味があるのか?」というように。

そのためには、たとえ指導者が言うことであっても、鵜呑みにしない姿勢が必要です。かつては、練習中に水を飲むことが禁止だったり、

ウサギ飛びが当たり前のように行われたり、

スポーツの世界には、今となっては非常識なことが、

多くの指導者によって行われてきました。

指導者など権威を持った人達がi言うことでも、正しくない可能性は十分にあります。

これは、他の世界でも同様です。

しかし、「自分の感覚を大事にする」「権威の言うことを鵜呑みにしない」だけだと、経験がない領域ではだいぶ心細いですよね。

そこで二つ目におすすめしたいのが「どういう仕組みで、そうなるのか?」を掴むことです。

…………

例えば、前述(昨日投稿の最後の部分)の「読書する子ども」に育てるケース。

冷静に考えれば、親が本を読んでいるのを目にするのは「真似をする」きっかけになっても、それだけで、幼児が自然に読書をする筈はありません。

まずは、絵本を開いてみたら「おもしろい」と感じることが何度もあった、というのが不可欠でしょう。

また、例えばゲームやテレビ等、子供にとって、絵本以上に魅力的なものがあれば、子供は、絵本に寄りつかないでしょう。

他の疑惑の無い時間も必要です。

あとは家庭や幼稚園・保育園などで、読み聞かせてもらっていることでしょうか。

といったことから、親が読書していなくとも、

絵本を開きたくなる条件が、他に揃っていれば、

子供は、読書するのでは、と見えてきます。