神々は見ている(全4編:2話)「ひび割れつぼ」その2
この話は、子供を育てる時、人と接する時、チームワークで仕事や、スポーツをする時、また一人になって、静かに自分を見つめる時にも、色々なことを、私たちに教えてくれるのではないでしょうか。
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私達は、みなそれぞれがユニークなひび割れを持っています。
ひび割れを見つけた時、私達が出来ること、「それは、ひび割れを責めること」ではありません。
「恥じること」でもありません。
自分のひび割れを治すため、努力することも必要でしょう。
そうすることにより「ひび割れをふさいでしまうこと」も出来るでしょう。
しかし、もっと良いのは、そのひび割れを活かすことではないでしょうか。
この水運び人は、ひび割れつぼが水をこぼすのを責めませんでした。
「君はダメだな。僕がこんなに頑張っているのに、僕の努力を無駄にしてるじゃないか」などと言わなかったのです。
そもそも「君はダメだ」と考えなかったのでしょう。
彼は、そのままのひび割れつぼを受け入れて、どうすればその個性を活かすことが出来るか、と考えたのです。
そして、花の種を蒔いたのです。
すると、ひび割れつぼは、毎日、その種に水をやって、綺麗な花を咲かせ、ご主人を喜ばせることが出来ました。
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私達もみんな誰でも、何らかの、ひび割れつぼかもしれません。
そのままの私達でも、仲間と一緒になって、道に花を咲かせ、人を喜ばせることが出来るのです。
あるがままを受け入れ活かす。
大切にしたい言葉だと思います。
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「相手の悪い所は現実として受け入れる」、「相手の良い所は、十分に受け入れる」ということでしょう。
嫌な人に対しては、「こう言う人もいる」と相手の存在を受け入れる。
いい人に対しては、「いてくれて良かった」と相手の存在を受け入れる。嫌な人との出会いも、「こういうこともある」と現実を受け入れる。
良い人との出会いは、「出会えて幸福」と喜んで受け入れる。
相手の悪い所は、「こう言うところもある」「こんな時もある」と受け入れる。
相手の良い所は「この人のこう言うところが良い」と受け入れる。
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相手がしてくれた良いことについては、「お陰さまで」「ありがとう」と心の中で感謝する。
こんな考え方もしていきたいものです。
私達は自分の気付かないことでも、どこかで誰かが見ています。
そんな人はいませんと言われる人がいるかもしれませんが、人間の世界を超えたとこるで、神々が見ていることを信じたい。
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明日は、2つ目のお話 その1です。
「誰かに拝まれる人生」その1 は、和歌山県の雑賀正晃さんというお坊さんの「光を生きる」というご本の中にある実際にあったお話しです。
それではみなさん、 「キュ」