子供が生まれてきた時のこと(全3編)その2
合宿も終盤に入り、体力的にも精神的にも限界がきて、
「もうダメだ」と生徒たちが音を上げようとするその時です。
あのお母さんからの手紙を、サプライズプレゼントとして、
生徒一人ひとり」に渡すのです。
手紙を読んだ子供達の目からは、大粒の涙がポロポロこぼれ、彼らは号泣するのです。先生も涙を流します。
お母さん達のメッセージには「がんばれ!」などという言葉は一言もありません。「あなたが幸せならそれでいいの」
「いつでも帰ってきていいからね」
「こんな遠い場所にあなたが行って、お母さんは胸が締め付けられるような思いです」「ずっとお母さんの子供でいてね」
……………
先生は生徒に「どうだ、帰るか?」と聞くのですが、子供達は泣いたあと、
「先生、やります!」と言って、自らペンを握り始めます。
そんな変化をした生徒に、先生は語りかけます。
「そうか、でもその前に、この手紙を読んでどう思った?」
「感謝しています」
「それじゃ勉強する前に、今、心が熱いうちにお父さん、お母さんに返事を書きなさい」
…………
生徒達は、感謝の手紙を先生に渡して、無事に合格を乗り切るのです。
その生徒達の手紙には・・・
「生んでくれてありがとう」
「育ててくれてありがとう」
「褒めてくれてありがとう」
「叱ってくれてありがとう」
「学校に行かせてくれてありがとう」
「一緒にいてくれてありがとう」
「お父さんとお母さんの子供でよかった」
「本当にありがとう」
子供達の手紙は「ありがとう」の言葉で溢れているのです。
何度も何度も「ありがとう」が出てくるのです。
『涙の数だけ大きくなれる!』フォレスト出版
明日は(その3)はここから、始まります。
子供が生まれてきた時のことは、親ならみな覚えている。
特に、母親の記憶は鮮明だ。
どんなに嬉しく、ホッとしたことか。
そして、名前を付ける。
その何字かの名前に思いを込めて・・・・
※今週の日曜日と月曜日、投稿をお休みさせて頂きたく存じます。
この3連休、関東ー静岡に用事で出かけるものですから、
大変自分勝手で申し訳ございませんがどうかご理解下さいませ。
明日は、いつもの通り投稿いたします
みなさん、素敵な1日をお過ごしくださいませ。
それでは、 「キュ」