夢を創る肯定的カモ(全5編)その3

一方、世の中には、大変な不況にもかかわらず、

イキイキしている人や不景気になってかえって

「よし、チャンスだ!」と、元気な人や会社があります。

「今こそ、金なし、学歴なし、の俺が活躍する時かも

「へばっている大手を出し抜くチャンスかも

「既存のシステムが揺らぎだした今は、アイデア勝負だ!それなら自信がある。

知恵を絞れば、もっともっと儲かるかも

世間が、不吉なかもに支配され、防衛路線に撤退しようとする時だから、

こういう「肯定的なかも」を飛ばしたものに、勝つチャンスが訪れます。

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北海道の片田舎である赤松に、社員22人の㈱植松電機があります。

そこの専務さんで、植松勉さんという方がおられます。

植松さんは、小さい工場でありながら、

「自分でもロケットを創れるかも」という「かも」を本気で追いかけ、

本業の傍ら、工場の若者達と一緒にロケットを造り続けています。

工場の敷地内に、世界にたった3例しかない国際宇宙ステーションレベルの微小重力を実現できる装置を、北海道大学と共同で創り上げました。

昔は石炭の町として栄え、

今はすっかり寂れた北海道赤平の一工場で、

年間数百回の微小重力実験が行われていることなど、

ほとんどの人など知らないでしょう。

それだけではなく、米国企業と共同で、飛行機のように、

滑走路から飛び立てる宇宙船の開発にも携わっています。

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そういう話を聞くと、かつてNHKプロジェクトX」の主題歌、

中島みゆきさんが歌う「地上の星」が聞こえてきます。

プロジェクトX」に感動し、

「羨ましい、でもあの時代だから出来たことだ」と思うのは間違いだと思います。

「遠い過去の夢だ」

「高度にシステム化した社会に生きる自分達には、もう縁のない話だ」

「この不況では何も出来ない」そう思う人には、何かが欠けています。

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「出来るかも」「やれるかも」という【夢】が欠けているのです。

景気の後退期という環境に、支配される人と、単なる環境として、

それを乗り越えていける人がいます。

その違いを創るのが、実は【夢】の有無なのです

明日(その4)はここから

カモ」の話は、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイにも関係がありそうです。

「それでも地球は動いている」という言葉があります。‥・・・

今週も素晴らしい一週間をお過ごし下さいませ

それでは、みなさん、 キュ