新人ビジネスマンの常識(全2編)その2

■コピー機やプリンターのトナーが無くなったら「まず振る」

コピー機やプリンターの使い方も問題です。

学生までは、コンビニや、大学生協のコピー機、

また自宅用のプリンターを使うことが、多かったであろう新人は、

紙やトナーの補充のやり方もよく知りません。

そこで、コスト意識を高める上でも、このようなことを教えてあげましょう。

・色が薄くなっても直ぐにはトナーを替えない。まずはトナーを『振る』

  →偏っていたり、固まっていたりしたトナーが、均一にほぐされ、

  もう少し使える場合があります。

・紙を補充する際は、一旦たわませて空気になじませてから

  →紙が2枚くっついたまま、プリントアウトされるミスがなくなります。

・裏紙を使う場合は、古いものから使う

  →印刷直後の紙は、乾燥していないので、詰りやすいものです。

  詰まることでトナーも、紙も、復旧の時間も無駄になります。

・プリンターに放置されている印刷物は新人が率先して処理する

  →「誰のかわからないから、ほったらかし」にはしません。

  印刷されてある内容から推察して、印刷した本人に返すか、

  捨てていいか聞きましょう。

  (コンプライアンスに則って廃棄しましょう)

  印刷主不明、捨てていいか不明の場合の対応策も、

  あらかじめ決めておき、ルール通りに処理します。

 …

その他にも。こんなことを教えてあげましょう

「廊下やトイレ、エレベーターは、お客様や上司を優先する」

「清掃業者、ビル管理の方へもしっかり挨拶する」

「会議では、いち早く会議室に着き、

 上司や先輩をお待たせすることのないようにする」

「弁当の予約を頼まれたら、飲み物も一緒に手配する」

等の常識があります。

企業によっては予備の飲料を持っているところもある。

知らなくて出来なかった、ということを、往々にして新人は、

「教えてくれなかった先輩・上司のせい」にします。

ですから、「当たり前、というか常識でしょう」と思われることも、

ちくちくと教えてあげるのが、相手の為、そして自分の為にもなることでしょう。

「そんなこと知っています」と、すげなく言われたら

「すごいね!」と褒めておくこともいいでしょう(終り)

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 明日は「おもいやりのあるウソ」をつく(全2編)です。

これは、文芸春秋の月刊誌「ノーサイド」が、創刊記念に編集したエッセイを一部修正したものです。

………………

中学校3年生の男の子がいた。

最初の始業式の日、先生がホームルームで話をしていると、

その男の子は、すっと立ち上がって何も言わずに教室をでていった。

誰も理由は分らなかったが、

気分を悪くしたか、トイレにでも行ったのだろう、

とみんな漠然と思っていた。

帰ってきた彼の手には、水かなみなみと入ったバケツが握られていた。

彼はそのまま自分の席に向かった。そして、いきなり女生徒の頭から、水をぶっかけたのである‥‥

それでは皆さま、素敵な日曜日を 「キュ」