靴の中に小石が(全2編)その2

『夢』『幸福』『愛』も同じだと思うのです。

一生懸命に追いかけても、なかなか手に入りませんが、

ただ、信じて心を開いて待っていれば、いつかは必ずやってくるものです。

そして、それが本当の始まりなのです。

これからひよこに愛情を注いで、

立派なニワトリに育てていく楽しみが待っているのですから。

大きな湖に、波風ひとつもなく、水面を揺らす、魚もいないとしたら、

ずっと穏やかでガラスのような湖面でいるでしょう。

それは、本来の湖の状態なのでしょうが、

いつまでも、そのままだと、いつかそれが湖であるということさえ、

分らなくなってしまうかも知れません。

……………

時に風が波を立て、木の実が落ちたり、魚がはねて湖面を揺らす。

だからこそ、それは湖だし、

この世界に存在しているのだということに気づいたりするのです。

・・・と、そんなふうに思ってください。

何の問題も葛藤もなく、ただ平安であるがままに生きている。

それが、本来の私たちなのです。

風が、さざ波を立てたり、何かが落ちてきて湖面を揺らすのは、

私たちに気づきと成長のきっかけを与えるためなのです。

そのままでは知ることが出来なかった、

自分を傷つけている行動に注意を向けたり、

新しいステージに進む時がきたことを教えてくれていたりしているのでしょう。

どんなことが起こっても、

全ては、私達が、もっと本来の自分でいられるように、

好きなことは好き、嫌いなものは嫌いと、

胸を張って言える様になるためにあったのです。

ちょっと、心を緩めてみるだけで、少し意識を変えてみるだけで、

今、この瞬間に生きているということが、どれほど楽しくて、

素晴らしくて、ありがたいものか、見えてきます。(終り)

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「ようこそ!ざっくばらん」を投稿し始めてから約半年になります。

はじめは「メンタル編」「人事編」「ビジネス編」と3本立ての投稿。

次第に「メンタル編」を好まれていることで「メンタル編」の比率増大。

いつの間にか「メンタル編」は「お話」になってきました。

「お話」になると、文の量も多少多くなります。

それで、一話を、通常は2つ、多くて4つ(前回の「カモ」のお話し)に分割。

最近、1話目でお話の結論を当ててしまう

天才が複数にいらっしゃることが判明いたしました。

それで、今回は、そのような方々へ挑戦状を送ります。

クイズです。

ムササビは、鳥でもないのに、何故飛べると思ったのでしょうか?

ダチョウは、元々は飛んでいたのに何故飛ばなくなったのでしょうか?

題して「ムササビとダチョウの挑戦」です。