ムササビとダチョウの挑戦(全2編)その2

 

現役を引退された方々が、

その後の人生をどう生きておられるか観察してみると、

ムササビと同じことを、

体験されたのではないかと思うことがあります。

現役時代からは想像も出来ない趣味に入り込まれた人が目に付きます。

表には出さず元々そのセンスは持たれていたのかも知れないが、

素晴らしいことです。

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一方、ダチョウは、元々は飛んでいました。

しかし、100kgを超す体では、飛ぶことは困難になってきました。

そんな時、自分の足を見ると、

鳥にしては長くて頑丈であることに気づき

走るようになったのでしょうか。

実際、時速60km以上の速さで走ることが出来るので、

重たい体で飛ぶより効率がよかったのです。

もし、ダチョウが「鳥は飛ぶものだ」と決め付けていたら、

絶滅していたかもしれません。

私達が目標に向かう時、どのプロセスを選択するかは重要である。

これまでの自分のキャリアからして、

手段はこうであると決めつけてはいないだろうか?

経験知だけで手段を固定してしまわず、

自分の強みを最大限発揮出来る手段が、

他にないか考えてもることも自己充実には必要です。

自分自身を棚卸すれば、頑丈で速く走れる足があるかもしれません。

新しい能力を身につけることは大切ですが、

すでに自らに備わっている能力を見つけ、

引き出して更に生かしていくことは、とても大切です。

『初めの一歩が、全ての始まりである』(終り)

明日から3回、アクバルとビルバルのお話をいたします。

(その1)はここからです。

インド・ムガール王朝第三代皇帝アクバルは、戦場で誕生しました。

当時のインドは戦国時代であり、

学芸に親しむヒマが全くない武人中心の時代でもありました。

その所為か、皇帝アクバルは学芸に関心が厚く、

学者を尊敬していました。

その側近にビルバルという面白い学者がいて、

その知者ビルバルと、皇帝アクバルとの対話や逸話が沢山残されています・・・

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それでは、みな様、素敵な週末をお過ごし下さいませ。「キュ」