自由な心(全3話)その3

嫌いな人と一緒に仕事をするのなら、

無理して相手を好きになろうとするよりも、

「嫌いだけど、これは自分の仕事で、相手と共存しなくてはならないからするのだ」

と割り切ってみては如何でしょうか。

相手に気に入られようと思わなければ、自分の心と付き合いながら、

自由に仕事も出来るようになります。

これは、自分の心を押さえつけて、嫌々物事をするよりも、

ずっと健康的なようです。

それに、そんな風に心が自由になれば、相手の良い意外な面も見えてきて、

かえって、いい関係になることがあるかもしれません。

『遠くて近いものは、極楽と人の中』ですよね。

……………

人間関係だけでなく、嫌いだけど、

どうせやらなければならないことにも、

それを好きになろうと無理をするのではなく、

「嫌だけどやらなければならないからするんだ」

ということで、いいのではないでしょうか?

……………

いくら頑張っても、好きになれないこともあるのです。

どんなことでも、自分の思うようにしようと努力するばかりでは、

苦しみしか、生まれてこないようです。

……………

どうせ、湖の向こうへ行かなければならないのなら、

頑張って陸を歩いていかなければならないと思うことよりも、

心という船を操縦して渡る方が、

ずっと楽なのではないでしょうか?(終り)

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作家の”こうずカンナ”さんの素敵な作品を

4回に分け、紹介させて頂きます。題名は『感謝』です。

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私は、比較的やさしい、思いやりのある人間だと自負していた。

長女で、忙しい両親に代わって妹や弟の面倒を見てきたことが習い性となったのか、

頼まれごとをされれば、何でも引き受けてしまうし、

少しばかりの自分の時間や労力を費やすことになっても、

それを惜しむ気持にはあまりなれない。

だから他人からは、面倒見がいいとか、気配りがあるとか、

優しいとか言われ、そう言われれば、勿論悪い気はしないから、

自分でも何となくそんな気になっていた。

そんなある日のことである・・・・

・・・

それでは、みな様 素敵な一日を・・ 「キュ」