読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感動する色々な家族像(全5話)第3話

「彼の携帯」

私と彼と最初に会ったのは、会社の懇談会だった。

ふとしたことから一緒に遊ぶようになり、付き合い始めた。

私は、元々打たれ弱い性格だったので、彼に愚痴ってしまうことが多かった。

でも、彼はそんな私にいやな顔一つせずに、

優しい言葉を掛けてくてたり、励ましてくれていた。

彼はグチ一つこぼさず、明るい人だったので、

「悩みがないなんていいね・・・」なんて言ってしまったりすることもあった。

………

彼との別れは突然訪れた。

彼が交通事故で亡くなったのだ。

彼のお葬式に行っても、全く実感が湧かなかった。

お葬式の後、彼の両親から彼の携帯を渡された。

………

携帯をいじっていると、

送信されていない私宛のメールが沢山あるのに気付いた。

そのメールには、仕事の愚痴や悩み事などが沢山書いてあった。

その瞬間まで、私は彼が抱えていた悩みや辛さに気付かなかった。

自分の悔しさや、無神経な言葉を言った自分への後悔、

常に私を気遣ってくれた彼への感謝で涙が止まりませんでした。

………………

あの日からもう一年以上になるが、

その携帯を私を支える守り神として、大切に大切にとってある。

……………

明日(第4話)はここからです。

もう10年も前の話である。

妻が他界して1年が経った頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。

妻がいなくなったことをまだ理解出来ないでいる息子に対して、

私は、どう接してやればいいのか、父親としての不甲斐無さに悩まされていた。

…題は、「立派な母親」にしました。

みなさま、今日も素敵な一日をお過ごし下さいませ。

それでは、九州地震被災地の1日も早い復興を祈って 「キュ」