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感動する色々な家族像 第5話「最後の晩餐」

「最後の晩餐」

今日は結婚記念日でカミさんと外食した。

レストランは、そこそこに混んでいてガヤガヤうるさかった。

特に隣の家庭がうるさくって、

カミさんとちょっと顔を見合せて、苦笑いをしたくらいだった。

…………

父親が子供に、色々質問しては笑い、っていうのが、

永遠と続いて、こっちもうんざりしていた。

しかも、その父親が、やたらと大きく咳き込むので実際鬱陶しかった。

しばらくすると、ウチのカミさんがその家族の父親を見て、

「ちょっとあのお父さん見て」

と言うので、見つめるのも失礼なので向いの鏡越しに彼の後ろ姿をみた。

咳き込むたびに、ハンカチを口に当てていて、

それをポケットにしまうのが見えた。

ハンカチは血だらけだった。

咳き込んだあとは、赤ワインを口に含んで子供達にばれないよう大声で笑いごまかしていた。

父親の懸命の演技であった。

恐らく最後の演技であろう。

向いに座っていた彼の奥さんは笑っていたが、

今にも泣きそうな顔をしていた。

奥さんは、どうやら事情を知っているいたいだった。

その父親が、何らかの重い病気なのは明らかだった。

うちのカミさんは、ちょっともらい涙していた。

鬱陶しい感情を抱いたことに、申し訳ないと思った。

帰りに俺は、カミさんを気遣って無神経にも

「今日はなんか暗い結婚記念日になっちゃったな。

台無しだよな。わるかったなあ」とカミさんに言った。

カミさんはちょっと沈黙を置いて、

「かっこよかったじゃない?あのお父さん。ああいうお父さんになってね」

って涙で俺に言った。

カミさんの言葉に、俺も思わず、ちょっと泣いた。

 ・・・・・・・・・

明日は、閑話休題どん底からでも頑張れる人…

をお届けさせていただきたく存じます。

莫大な借金があってもまた夢に向かって立ちあがっていく人。

無収入でも一生懸命になれる人。

どうやら人間は、状況がどうあれ頑張る人は頑張れるし、

そうでない人は、燃え尽きてしまうようです。

それを分けているものは、一体何なのでしょうか?

実は、人間の脳は、孤独にとても弱いのです

最悪の場合、自殺を選んでしまう人というのは、

借金でも倒産でも失業でもなく

『孤独』に耐えられないのです・・・

 

それでは、今日も素敵な一日をお過ごしくださいませ。

被災者の方にどのような形でも寄り添い、

決して孤独にしないよう自分に言い聞かせながら・・・

「キュ」