世の中はここより他になかりけり(全2編)その2

『魂をゆさぶる禅の名言』双葉社より

玄峰(げんほう)老師がいつも口にしていた言葉が、

この「世の中はここよりほかになかりけり」である。

静岡県の三島市に、山岡鉄舟が通ったという、

白隠禅師ゆかりの名刹、竜沢寺(りゅうたくじ)がある。

しかし、戦後荒れ果て無住の寺のようになってしまったのを、

歴代首相も訪れる寺として、立て直したのが山本玄峰老師。

終戦の天皇陛下のお言葉

「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」という文言も

玄峰老師の進言によるという。

玄峰老師は、和歌山県の紀ノ川に、捨て子として捨てられていたが、

その後、寺の住職に助けられ、禅の道に進んだ。

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 「放たれたところで起き上がる小法師(こぼし)かな」

人生には時として、思わぬアクシデントが起こり、

試練や苦難がやってきます。

しかし我々は、どんな状況になろうと、

起き上がり小法師のように、

放り投げられたところで、起き上がるしかないのです。

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また、どんな預言者であっても、

明日はどうなるのか、

それどころか一瞬先がどうなるのかさえ分かりません。

人生は、「即今(そっこん)」

今しかないと思い定め、くよくよ心配せず、この瞬間を懸命に生きたい。

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明日はこのタイトル『良いところを見ませんか』

その1はここから始まります。

「とても面白いから、絶対に見た方がいいよ」

と、友人に誘われて映画を見に行きました。

その友人は、ストーリーのタネ明かしをしない程度に

どんなところが楽しいのかとか、

こんな興味深いシーンがあるよとか、

事細かく教えてくれたのです。

観にいって大正解でした。

友人が言ったとおり、見どころがいっぱいで

最後まで楽しみ事ができました。ところが…

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今日は法事で大阪の高槻に87歳の母親と行ってきました。

五月晴れに恵まれたのですが、思った以上に気温が高く、

母親は疲れた様子でした。

それでは、みなさま、暑さに負けず 「キュ」