良いところを見ませんか(全3編)その1

「とても面白いから、絶対に見た方がいいよ」

と、友人に誘われて映画を見に行きました。

その友人はストーリーのタネ明かしをしない程度に

どんなところが楽しいのかとか、

こんな興味深いシーンがあるよとか、

事細かく教えてくれたのです。

観にいって大正解でした。

友人が言ったとおり、見どころがいっぱいで

最後まで楽しみ事ができました。

・・・

そこで、次の日に会った別の友人にも、

その映画を勧めてみました。

「ああ、その映画ならもう見たよ。つまらない映画だったね」

意外なことに、彼はそんなことを言うのです。

・・・

「だって、ストーリーにこんな矛盾があるし、

あそこであの人が出てくるなんて、

都合すぎるよ、それに・・・」と、

彼は、なぜつまらなかったのかを、

細かく教えてくれました。

しかし、そんな矛盾や都合よすげるシーンは、

あまり私の記憶に残ってはいなかったのです。

また、彼は、私が伝えた興味深いシーンや感動する場面については

「そんなシーンあったっけなあ」

と首をひねるのです。

聞いてみると、彼は、前もってある雑誌で、

この映画の問題点を指摘している映画評を読んでいたそうです。

ひょっとしたら、それが頭に残っていて、

彼には問題のあるシーンばかりが、

印象に残ったのではないでしょうか。

・・・

逆に私は、映画の面白いところを聞いていたので、

それを期待して観ていました。

だから面白いシーンばかりを観て、楽しめたのでしょうね。

『面白いと思ってみるか、つまらないと思ってみるか』

全く同じ映画を観たはずなのに、

友人と私では、観ていたものが全然違っていたようですね。

その2(明後日)はここからです

「いくら努力しても、うまくいかない」

「一生懸命頑張っているのに、いつも失敗ばかりしてしまう」

と嘆いている人は、

「人生は、思うようにいかないものだ」

という、信じ込みがあるのかも知れませんね。

そんな思いを持って、人生という映画を観ると、

「思うようにいかない」シーンばかりが見えてくるのです。

たとえ、上手くいったり、成功したりしても、

そんなシーンは、見逃してしまっているようです。

努力しても,一生懸命に頑張っても、

本当に失敗ばかりなのでしょうか?

・・・・・

今日から、日曜日まで2泊3日で

東京の美術館を回ってきます。

そのため、明日の投稿を中止させて頂きます。

明後日は帰宅してからの投稿なので

夜になると思います。

それでは、今から出発します。

今日も、みなさま、素敵な一日になりますように、

熊本、大分県被災地の早期復興を願って「キュ」