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泥かぶら(全3編)その2

果たして、「こずえ」の後ろから、

父親の庄屋が竹の鞭を持ってやって来ました。

庄屋は大切にしていた茶碗を割られたことで

怒り心頭に達していました。

父親の怒りを逃れるために、

「こずえ」は「泥かぶら」に罪を着せてしまいます。

怒り狂ったような庄屋は、

娘の言うことを信じて疑いません。

「泥かぶら」を見つけると、

容赦なく鞭で打って、折檻をし始めました。

「泥かぶら」は、黙ってその鞭を受けました。

………・・

何度も何度も叩かれ、

ひどい言葉を浴びせられながらも、

お爺さんのあの言葉を思い出しながら

「泥かぶら」は最後まで耐え忍びました。

しかし、それでも「泥かぶら」の顔は、

少しもきれいになっていません。

絶望感と怒りに苛まれた「泥かぶら」

一人で泣いていた時でした。

「泥かぶら」を呼ぶ「こずえ」の声がしました。

「泥かぶら。堪忍して」そして、

「こずえ」は、おずおずと自分が一番大事にしていた櫛を差し出したのです。

………・・

美しい櫛に心引かれるものの「泥かぶら」は、

自分のちぢれた頭を思い出し

「あたいなんか・・・だめだ」とためらいます。

「こずえ」は、そんな「泥かぶら」の頭の泥を払い、

櫛で髪の毛をすいてあげて、

かたわらの花を挿してあげるのでした。…

二人の間に、確かな友情が芽生えてきたのです。…

ちょうどそこへ、

病気の妻のために薬草を探しにきた村の男がやってきます。

その薬草は、登るには危険な岩鼻にしかなく、

男は失望していました。

「おじさん、あたい、採って来る」

「泥かぶら」は、そう言って駆け出しました。

しばらくして全身傷だらけになって戻ってきた

「泥かぶら」と手にした薬草を見て、

男が、感謝感激したのは言うまでもありません。

「泥かぶら」の心にも、

喜びが湧きあがってくるのでした。

……

それからです。

「泥かぶら」は、村の人のためになることを、

次々と考えて実行していきます。

山に入って薪を拾ってきたり、

子供が泣いていたら慰めてやったり、

子守りをしてやったり、

人の嫌がることでも、ニコニコしながら

次から次にしていきます。

村人達は、たいそう喜び

「泥かぶら」も嬉しくなります。

すると、心も穏やかになっていき、

あれほど醜かった表情が消えて無くなっていきました。

村人のために、労をいとわずに働く「泥かぶら」は、

次第に、村人にとってかけがえのない存在になっていったのです。

・・・・

明日(その3)

ところが、そんなある日、村に恐ろしい「人買い」がやってきました。

人買いは借金のかたに、一人の娘を連れて行こうとします。

「泥かぶら」と同じ年の親しい娘です。

見かねた「泥かぶら」は、人買いに、

自分を身代りにしてくれと頼みます。

 

それでは、みなさま 今日も素敵な一日を・・・

被災地の早期復旧を願いながら 「キュ」