「扉の国」と「障子の国」(全2編)その2

先の東日本大震災の時のような

非常時になると、

そのよき資質が現れる。

海外メディアが驚嘆した

「日本人らしさ」であります。

しかし、アメリカを筆頭に他国と行くと、

この以心伝心が通じないことが多い

と聞きます。

言語も習慣も違う多民族国家の中では、

自分を主張し、

意見をハッキリ言わないと

何も通じないからです。

相手が理解してくれるのを待っているだけでは、

扉はピクリとも動きません。

子供のころから、

人前でプレゼンする訓練を受けてきたアメリカ。

時には熱意や姿勢を派手に出すことも必要です。

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問題は、どうすれば「惻隠の情」が育つか、

と言うことです。

そこには「わがまま」を抑えることから

始めるのが一番でしょう。

そして、その第一歩は行儀作法を良くすることです。

具体的には、

1.「ハイ」という返事が元気よく言える。

2.「おはようございます」などの挨拶がきちんと言える。

3.脱いだ靴のかかとを揃える。

4.姿勢を正す。

5.朝寝坊をしない。

この5つが大事だと思います。

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一見「惻隠の情」とは

無関係のように思われるかも知れませんが、

洋の東西、時の古今を問わず、

行儀作法を教えないで、

人間らしい心を説いた人はありません

何故なら行儀作法は、

人間のみ出来ることであり、

その意義が理解出来るのも

人間だけだからです。

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小学校の児童に

「人間としての土台3原則」

という話を聞いたことがあります。

  1. あいさつは自分から先に
  2. 返事は「はい」とはっきりと
  3. 脱いだ履物は、踵を揃え、立ったら椅子は机の下に

この3つです。

この3原則を説かれた先生は、

この3か条こそが人間の生き方の基本であり

これさえ身に着ければ人としての土台ができる

とおっしゃるのです。

(終わり)

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三重県は、全国から招集された警察官で一杯です。

5月26、27日伊勢で行われる、

伊勢志摩サミット開催でのテロ対策のためです。

伊勢といえば伊勢神宮

伊勢神宮』といえば、『式年遷宮

式年遷宮』といえば、『常若(とこわか)』

ということで、ここから始まります。

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伊勢神宮には、

式年遷宮(しきねんせんぐう)という、

20年ごとにお社を建て替える儀式があります。

遷宮ではお社を新しくするのみならず、

2000種類近くのご装束や、

500点に及ぶ御神宝や神具も古式そのままに、

すべて新たに造り替えられます。

その精神を、「常若(とこわか)」といいます。

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それでは 今日も 素敵な一日を・・・

今日は、全国的に真夏日になるそうです。

熱中症に気を付けましょう! 「キュ」