神様の庭から(全3編)その3

私が花を咲かせると、

喜んでくれる人がいるのも嬉しいことです。

私にしか咲かせることのできない花だということも、わかってきました

ときには、私のかたわらで足を止めて

ひと休みする人もいて、

びっくりすることもあります。

「山路来て 何やらゆかし すみれ草」松尾芭蕉

なんて、句を詠む人もいました。

私も誰かの役に立っているんですね。

私はスミレに生まれてきて幸せです。

弱くても小さくても、

自分の置かれた場で、

私なりに一生懸命がんばって花を咲かせます。

きれいな花をさかせます!

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申し上げるまでも無く、

私達一人ひとりは、他の人とは違います。

ただ一人の存在として生まれてきました。

それだけに一人ひとりの尊厳さを持っています。

人は他人とは違うゆえに

弱さを感じる時があっても、

その弱さの中に神さまの恵みは発揮されます。

あなたがあなたとして生きるために、

十分な恵みが注がれます。

あなたも自分の花を咲かせることができます。

(終わり)

・・・・・

西ドイツの童話作家ミヒャエル・エンデ

『モモ』という童話があります。

イタリア・ローマを思わせるとある街に現れた

「時間貯蓄銀行

と称する灰色の男達によって

人々から時間が盗まれてしまい、

皆の心から余裕が消えてしまいます。

しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、

その人自身を取り戻させてくれる

不思議な力を持つモモが、

冒険の中で奪われた時間を取り戻すというストーリーです。

タイトルは「早くしなさい!」と「ゆとり」

にいたしました。

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※明日の投稿、都合により夕方から夜にさせていただきます。

 今日大阪の実家に行き、明日自宅に戻ります。

それでは、みなさま 素敵な一日を 「キュ」