162.大病を治せる人とリーダー(全3編)その1
永田勝太郎(財団法人:国際全人医療研究所理事長)
の生き方に関するお話を紹介します。
大病の患者が回復する為に必要なものは、
組織のリーダーに求められるものと、
同じものだと言われます。
【永田理事長の話】
これは13年前のことですが、
私は、ある時大病を患って、
突然歩けなくなってしまったのです。
何だろうと思っているうちに、
立つこともできなくなって寝たっきりになり、
ベットのすぐそばにあるトイレにすら、
自分の力では行くことが出来なくなりました。
薬の副作用の為、末梢から筋肉が委縮し、
力が抜けていくという病気でした。
そういう状況の中で、頭の中で何を考えていたかと言うと、
「人間は死を受け入れることが出来るのか?」
ということでした。
「自分がまもなく確実に死ぬ」
と思っていましたから、毎日毎日天井をみながら、
そのことばかりを考え続けました。
ただその時に
「あの世はあるか」ということは思いませんでした。
「自分が、もし万が一生きられたら」
って、いつも思っていましたね。つまり、
「死んだらどうなるかということよりも、
生き延びることができたら、
自分の人生を、何に使おうか」
と考えたわけです。
だから僕も楽観的だったと思うのですが、
散々悶々と考えた挙げ句に出た結論は、
「俺は死を受け入れることはできない」
と言うことでした。
受け入れらないから、
「もし死んだら化けてでるだろう」
と(笑)だったら「生きるしかないだろう」と、
思うようになったんですね。
ところが病状は、日に日に悪化し、
ペン1本すら重たくて持てない。
眠るたびに酷い悪夢に襲われ、
全身汗だくになって目が覚める。
明日(その2)はここからです。
僕が倒れたのは、医師である恩師が亡くなった、
翌年の1998年だったのですが、
僕はとうとう彼の奥さんに、こんな手紙を書きました。
「奥様、さようなら、僕はいま死ぬような大病を患っているのです。もう二度とこの街を歩き回ることもないでしょう。これから先生の元へ行きます」
という内容でした。
そしたら奥様が、慌てて返事をくれました。そして・・・
・・・
大病をしたことはありませんが、組織のリーダーも、
自分の人生も同じような気がします。
「誰かが何とかしてくれる」「相手が何とかしてくれる
という甘えがとあると成果をあげることは出来ない。
自身自らの「絶対、目標を達成するのだ!」
という強い気概(芯)が大切ですよね。
そうでないと、
チーム或いは周りもどうしようもないですよね。
…と思う私の昨日でした。
・・・
それでは、みなさま
今日も素敵な一日を…「キュ」