承認良(全3編)その2

ひとつは、同僚や上司を批判する。非難する。否定する。

といった「闘う」態度をとることです。

そして、もうひとつは、内向きになる。

元気がなくなる。ミスが多くなる。

体調を崩し会社を休みがちになる。

といった「逃げる」という態度をとることです。

この2つの行動は、いずれにしても

「自分はここにいます。見つけてください。

認めて下さい」という「存在証明」に値します。

しかし、これらの行為は、組織的には、

全く生産性の高まるものではありません。

仮に、職場のアクノレッジの量が欠乏してくると、

どうなるのか?

そうなると、社員の間でわずかなアクノレッジの

奪い合いが始まります。

さらに、アクノレッジ金貨が債務超過になってしまっていると、

多くの社員たちが一斉に非生産的な

「存在証明」を得る為の行為に走り、

職場はそれで埋め尽くされてしまうのです。

・・・

「ハーバード・ビジネス・レヴュー」に、

マサチューセッツ工科大学

アレックス・サンディ・ペントランド教授

による興味深い記事がありました。

マサチューセッツ工科大学では、

電子バッジを開発し、7年間に

延べ2500人に装着してもらい、

チーム内での各メンバーの

コミュニケーション行動を記録しました。

この実験データから、

チームの成果を左右するのは、メンバーの資質よりも、

コミュニケーションの特性であることが分かったというのです。

その中で、生産性が高く、

高業績チームの特徴がいくつか挙げられているのですが、

特に次の3点は、今回の話に深く関連します。

チーム全員が平等で話したり聞いたりする機会がある。また簡潔に話しをすることを心掛けている

メンバー同士が顔を向き合わせてコミュニケーションをし、会話や身振りに熱意がある。会議をしても発言者が限られているのでは、コミュニケーションは十分とは言えません。

各人が、チームリーダーを通じてではなく、他のメンバーとも直接つながりがある。そうでないとすると、その雰囲気を作り出しているのは、上司のリーダーシップのありようにも関係していると言えるでしょう。

明日(その3)はここからです。

職場の中で、いったい、どのようなコミュニケーションがなされているのだろうか?

その頻度は?量は?

上司からメンバーだけなのか?

メンバー同士で交わされているのか?

そして、今、

アクノレッジはどのくら流通しているのか?

社員達のアクノレッジ金貨の預金残高は、

どのくらいなのだろうか?…など

リーダーは、いつも観察している必要があるわけです

※今朝も四日市は雨です。

みなさま、今日も素敵な一日を…「キュ」