初めてを始める(全2編)その1

年を重ねるにつれて、「初めて」という体験は、どんどん減ってくる。

いつものやり方で処理し、いつもの考え方で問題を解決し、いつもの朝が始まり、いつもの夜が来る。

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それは、面倒くさくない、ある意味快適な日々のはずが・・・何故か人間は、その繰り返しに飽きてくる。

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まれに遭遇する「初めて」の体験は、予定外のこと、想定外の出来事。

慣れきった新鮮味の無い日常に、感動を呼ぶこともあれば、悲しい現実を連れてくる場合もある。

いずれにしても、感情を揺り動かすのは、「初めて」の体験。

幼い子供の頃は、おそらく毎日が、「初めて」のオンパレード。

大人になるに従い、失ってしまった「初めて」。

「初めて」が遅れてくる。

失敗の怖さや悲しさを味わいたくないための。本能的な回避行動なのか?

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実際大人の大半は、「初めて」を避けようとするように、習慣の中に埋没する。

でも、なぜか人間、その繰り返しに飽きてくる。

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そして、「初めて」にチャレンジしている大人を見つけると、感動し、共感と尊敬の拍手を送る。

それはきっと、感動を求めるもう一つの本能的直観。

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人生を豊かにするものにも、お客様を喜ばせる」ためにも、「初めて」の中に答えはありそう。

「初めて」の体験がパッケージされると、従来品が新商になる。

思いがけない初めてがあれば、普通の積極が感動体験になる。

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明日は(その2)

感動プロデューサー 平野秀典さんの

文:『「初めて」を始める』を紹介します。