先ず与えること(全3編)その1
ミルトン・エリクソンという有名な心理学者とあるおばあさんの実話です
ある時エリクソン博士の旅行先に お金持のおばあさんが訪ねてきました
「私はお金に不自由は全くなく、大邸宅に住んでいます。
イタリアから取り寄せた見事な家具に囲まれて、 コックが毎日、素晴らしい料理を作ってくれます。
私は庭仕事が好きでしますが、 他のことは全部メイドがやってくれます。
けれども、私ほど不幸な者はいません。
寂しくて、寂しくてたまりません」 とその人は訴えました。
エリクソン博士はその話を黙って聞いていました。
『わかりました。あなたは教会に行きますか?』
「時々行きます」
『では、あなたが行っている教会で、 その教会に属している人のリストをもらいなさい。そのリストに誕生日を書き入れてもらいなさい』 と言いました。
『あなたは庭仕事が好きといったけれど、 園芸の中で何をするのが、一番好きですか?』
「アフリカすみれを育てるのが、一番好きです。 水やりも大変ですし、そう簡単には増えません。でも私はそれが上手にできます」 と老婦人は答えました。
『家に帰ったら、教会の人のリストを誕生日の順に並べなさい。そして、誕生日が来た人のところに、 あなたが育てた花に、きれいなカードを添えて置いてきなさい。誰にも見つからないように、そして、誰から来たかわからないようにするのですよ。これが宿題です。そのうちに、あなたが一番幸せな人になることを請け負います。 もし幸せになれなかったら、 飛行機に4時間乗って、私のところにいらっしゃい』と博士は言いました。
明日はここからです・・・
その老婦人は、心が虚ろでたまらなかったので、さっそくこれを試してみました。
博士から言われたとおりに、 今月は誰が誕生日か調べ、きれいな鉢を作りました。
※お詫び※
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