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「アリとキリギリス」を疑ってみる(全3編)その1

我慢=美徳ではない。大きなリスクを知れ

冬でした。

アリが雨で濡れた穀物を乾かしていますと、お腹を空かせたキリギリスがやってきて、何か食べモノが欲しいと言いました。

「どうして夏の間に、食べ物を集めておかなかったのです?」とアリが聞くと、キリギリスは答えました。

「そのヒマが無かったのですよ。歌ばかり歌っていましたから」キリギリスが、遊んでいる間に、近くの畑では、アリがせっせと食べ物を集めていたのです。

「こんなに楽しい夏に、なぜ働いてばかりいるのか」と、キリギリスが聞くとアリはこう答えていました。

「今のうちに、冬の食べ物を用意しているのです」

キリギリスは、それを聞いても働こうとはせず、秋も謳って暮らしました。

しかし、冬になって草が枯れると、食べ物がなくなってしまったというわけです。

アリは、笑って言いました。

「夏の間、歌ったなら、冬の間、踊りなさい」

後で悲しんだり、危険に遭ったりしない為には、全てのことに気をつけなければなりません。

 ・・・

それなら、アリは本当に幸せなのか

遊んでいたら、後で困るよ。

コツコツとしっかり準備をしておかないといけないよ、コツコツこそ大切だよ、という教訓ですが、それはもう、もっともな話であり、この教訓に反発する人はいないでしょう。

明日(その2)はここからです。

ただ、ひとつだけ気になることがあります。

遊ぶのを我慢して、コツコツと備えていれば、後で必ず幸せが、待っているのでしょうか?

実のところ、そんな保証は、どこにもないのです・・・