「アリとキリギリス」を疑ってみる(全3編)その3
お金を生み出し続けるスキルを身に付けよ
売上げを作り続けることは大切です。
しかし、もっと大切なことは、売上げを作り続けられる「仕組み」を作ることです。
アリとキリギリスの話を聞くと、食料(お金)の備えを準備しなければと、つい考えがちです。
ここで発想の転換が必要です。
もし、アリが「備えを作り続けられる仕組み」を作ったとしたら、どうだったでしょうか。
いつもの3倍、食料が取れる道具を作る。
秋の前に収穫できる植物を植える。
組織を作って、交代で食料を集める。
週に三日はコオロギにアルバイトをお願いする、なんてこともできたかもしれない。
会社に例えれば、ビジネスモデルということになります。
ビジネスパーソンなら、より高度な「スキル」を身につけることであり、「技術」を手に入れる、ということでしょう。
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アリとキリギリスの物語から学ぶべきは、どちらかを選択するのではなく、実は、どちらもかなえられるよう、自らで「お金を生み出し続けるスキルを身に付けよ」、ということでもあったのではないかと思う考え方です。
食料やお金は使ってしまったら、おしまいです。
しかし、スキルは一生、お金を生み出してくれるのです。
使いたい時に使っておく。
欲しい時に買う。歳を取ってから、違う意味で後悔しない為にも、気をつけなければいけないことかもしれません。
アリとキリギリス、双方から学びはあると、考えては如何でしょうか?(終わり)
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明日から3連載で、今度は浦島太郎に迫ります。
生きていく上で、最も大きな恐怖とは何か?
浦島太郎という漁師が、年老いた母と二人で暮らしていました。
ある日、浜辺で、子供達が一匹の小亀をいじめているのに出くわした太郎は、子供達をしかり飛ばすと、亀を海に逃がしてやりました。
数日後、太郎が海で釣りをしていると、大きな亀がやってきました。
「太郎さん、私はあなたに助けられた亀です。お礼に竜宮城に御案内します」竜宮城では、美しい乙姫様に歓待され、夢心地で毎日を過ごしました。