「鶴の恩返し」を考えます+ボランティア(全4編)

(その1)見返しを求めない人になれ

お爺さんが、山で芝刈りをした帰り路、沼の近くで漁師の罠に引っ掛かって苦しんでいる鶴を見つけました。

お爺さんは、罠をはずしてやりました。

その夜、旅の途中で道に迷ったと、美しい娘が道を訪ねてきました。

お爺さんとお婆さんは、困っている娘を家に入れて、暖かい粥を食べさせました。

娘は、どこへも行くあてが無いと言います。

それなら一緒に暮らそうと、お爺さんは言いました。

娘は、お爺さんお婆さんの家で、暮らすことになりました。

翌朝、娘は糸を持って、機織り部屋入ると、しばらくして、とても美しい布を、織って出てきました。

お爺さんは、これを街で高い値段で売って、お米や味噌を買えました。

その晩も、次の晩も娘は布を織り、お爺さんは街へ売りにいきました。

娘は、「機を織る間は、私の部屋を覗かないで欲しい」と言いました

しかし、日増しに娘が、やつれていくので、お爺さんとお婆さんは、心配で、ついに機織りをしている娘を覗いしまいました。

すると、何ということでしょう。

部屋では一羽の鶴が、自分の身体から羽を抜いて、布に織りこんでいるではありませんか。

娘は二人に気がつと、「命を助けて頂いた恩返しに来ましたが、もうお別れです」と言い、空に飛び立っていきました

次回(その2)はここからです。

誰かを喜ばせることが、一番嬉しいことですよね・・・