「こぶとり爺さん」を考える(全3編)その2

仕事が、上手くいかない人の共通点

頬のこぶを取ってもらえた、陽気なお爺さんと、取ってもらえるどころか、もう片方にも、つけられてしまった陰気なお爺さん。

なぜ陰気なお爺さんは、こんなことになってしまったのでしょうか?

・・・

ある民間会社の話です。

業務に無駄が多いのは、どうしてなのか?

その最大の理由は、仕事を依頼する側と、受け取る側で、コミュニュケーションが、しっかりできていないことだったと言います。

上司が部下に仕事を頼むが、話し、が何度も何度も出したり、戻したりが、繰り返される。

上司は「どうして自分がイメージしているモノが上がってこないのか」と不機嫌になり、一方部下は「どうして何度も、上司は自分の仕事を、却下するのか」と、モチベーションを下げる。

原因は双方にありました

上司は「こうしてほしい」という仕事のアウトプットについて、具体的に伝えられていない。

そして部下は「どうすればいいのか」ということを、具体的に聞いて理解していない

お互い、アウトプットのイメージが、違っているわけですから、期待通りのものが、出てくるはずがありません。

そこで出てきたものについて、ああだこうだと、調整していくことになるわけです。

時間もかかるし、お互いに面白くない。結果も出て来ない。

こういう状況を無くすための、「変革プロジェクト」に取り組んだそうですが、その肝が「アウトプットの共有だったのです。 

次回(その3)はここからです。

どうして陰気なお爺さんは、こぶを取ってもらえなかったのか。

それは、「陽気なお爺さんがこぶを取ってもらえた」という結果だけに気を取られ、「どうして取ってもらえたか」という理由の部分を、しっかり聞いていなかったからです・・・

※最後まで読んで下さると”腹落ち”しますよ。