ふとひらめく時(全3編)ラスト

人間は、ものにこだわっている時(「こうでなければならない」と思っている時)は、日常生活を処理する脳波であるβ波しか出てきません。

それが、とらわれなくなり、心穏やかで、満ち足りて幸せな時、特に感謝をしている時は、α波やθ波が出てきます。

このα波やθ波のレベルは、超能力を目覚めさせ、潜在能力を呼び起こし、ひいては宇宙の世界を自分の味方にすることができるらしいのです。

 何かを「こうでなければならない」、「こうせねばならない」と思っているうちは、なかなかその環境は、自分の思うようには変わっていきません。

「そうでなくてもいいけれども、そうなってくれたら嬉しい。でも、そうならなくてもいいけれど・・」という考え方が、どうやら、潜在能力や超能力を、引き出す大きなポイントとなっているようです。

 超能力者というと、いかにも「うさんくさい」感じがしますが、そうではなくて、超一流の経営者や、芸術家あるいはスポーツマンは、ある意味でいうと、皆超能力者的であるという話を読んだことがあります。

なるほど、何度も何度も困難や失敗を乗り越え、幾多の競争相手の中から特に選ばれた、先を読むことができる人達と、いうことだからでしょう。

 また、生死をかけたような非常の時には、そんな超一流の人ではなく、ごく普通の人が、超能力とでも言わなければならないような想像力を、そして絶する力を発揮することがあります。

「こうでなければ嫌だ」と思った時には、謙虚さがなくなり、物事は成就しません。

謙虚さが無くなれば、神さまには好かれないのでしょう。

 

 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

 感謝の気持ちで、謙虚に生きたいものです。