37)夢を創る肯定的カモ(♪♪♪全5編)その3
一方、世の中には、大変な不況にもかかわらず、イキイキしている人や不景気になってかえって「よし、チャンスだ!」と、元気な人や会社があります。
「今こそ、金なし、学歴なし、の俺が活躍する時かも」「へばっている大手を出し抜くチャンスかも」「既存のシステムが揺らぎだした今は、アイデア勝負だ!それなら自信がある。知恵を絞れば、もっともっと儲かるかも」
世間が、不吉なカモに支配され、防衛路線に撤退しようとする時だから、こういう「肯定的なかも」を飛ばしたものに、勝つチャンスが訪れます。
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北海道の片田舎である赤松に、社員22人の㈱植松電機があります。
そこの専務さんで、植松勉さんという方がおられます。
植松さんは、小さい工場でありながら、「自分でもロケットを創れるかも」という「かも」を本気で追いかけ、本業の傍ら、工場の若者達と一緒にロケットを造り続けています。
工場の敷地内に、世界にたった3例しかない国際宇宙ステーションレベルの微小重力を実現できる装置を、北海道大学と共同で創り上げました。
昔は石炭の町として栄え、今はすっかり寂れた北海道赤平の一工場で、年間数百回の微小重力実験が行われていることなど、ほとんどの人など知らないでしょう。
それだけではなく、米国企業と共同で、飛行機のように、滑走路から飛び立てる宇宙船の開発にも携わっています。
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そういう話を聞くと、かつてNHK「プロジェクトX」の主題歌、中島みゆきさんが歌う「地上の星」が聞こえてきます。
「プロジェクトX」に感動し、「羨ましい、でもあの時代だから出来たことだ」と思うのは間違いだと思います。
「遠い過去の夢だ」「高度にシステム化した社会に生きる自分達には、もう縁のない話だ」「この不況では何も出来ない」そう思う人には、何かが欠けています。
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「出来るかも」「やれるかも」という【夢】が欠けているのです。
景気の後退期という環境に、支配される人と、単なる環境として、それを乗り越えていける人がいます。
その違いを創るのが、実は【夢】の有無なのです。
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みなさま 今日はどんな一日でしたか?
明日も 宜しくお願いいたします。 おやすみなさい 「キュ」