41)あなた、どこを見て競争してんの?(♪♪♪全4編)その1
「あなたはどこを見て競争していますか?」と会社の幹部の方々にお伺いすると、ほとんどの方は、「競合他社です」とお答えになります。
以前の日本の高度経済成長の時代と違って、特に国内においては限られたシェアを奪い合う状況で、当然、他社との競争に勝つことが生き残ることに繋がります。
お客様に選ばれなくてはなりませんから、お客様に対して、最も価値の高いものを提供し続ける。
そして、それを行うためには、企業として、最大限の力を継続的に発揮する必要があります。
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まっ、ここまでの話は当然のお話であり、誰も異論はないと思います。
しかし、実際の企業にお伺いすると、この競争が歪んだ形で起こっていることが少なくありません。
それが「社内での競争」です。
本来、社内での競争は、お互いが切磋琢磨し、共に向上する関係でなければ意味がありません。
勝った、負けたは二の次であり、本当の勝負は社外にあります。
先ほど述べたように、そのようなことは誰もが理性では十分理解しています。
しかし、目の前に居る同僚、後輩に、「負けたくない」「もっと評価されたい」という思いが、企業間競争の存在を忘れ、究極の部分最適を求めてしまうのです。
つまり、自分の部署さえ良ければ、自分のグループさえ良ければ、そして最後に、自分さえ良ければ、となってしまい、最悪の場合、仲間との足の引っ張り合いになってしまいます。
その結果、社内コミュニケーションが悪い会社が増えています。
情報を共有できない、情報を流すのが遅い、情報を全て教えない…等々自分を守ろうとする意識の表れの一つです。
しかし、そういう人に限って、「今の職場環境では、十分に仕事が機能しない!」などと、いつも愚痴を言っていたりするものです。
これらのことは、今に始まったことではありません。
企業内派閥など、昔から多くの企業で聞かれていました。
以前はそれでも企業は儲かっていたのです。
しかし、今は常に選択される時代です。
目指すべきは、社外の同業で、同じ仕事をしている人に比べ、あなたは優れているのでしょか?
そこで負けてしまうようでは、他社に負けない製品を提供できません。
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おはようございます。今日も頑張っていきましょうね。
それでは 今日も宜しくお願いいたします。 「キュ」