62)素直な心(パート1)耳を傾ける(♪♪♪全3編)その3

まことに、ゆきとどいた姿と言えるでしょう。

長政が、そういう姿の会合を続けていたということは、一つには自分にも至らない点、気づいていないこと、知らないことがあるのだ。

それは改めなければならないから、教えてもらおうという謙虚な心を、持っていたと思われます。

勿論、そこには、国を誤らない為に、という配慮もあったでしょうが、その前に、いわば自分自身の不安定さを自覚するという、人間としての謙虚さといった深い心を持っていたからではないかと思うのです。

そういう不完全さの自覚があったからこそ、例え家来かの指摘であっても、それをいわば天の声として受け止めるという、謙虚さも生まれてきたのではないでしょうか。

謙虚な心で衆知に耳を傾けるということは、いつの時代どんな場合でも非常に大切な事ですが、素直な心が働けば、そういう姿が生まれてきます。

即ち、素直な心になれば謙虚さが生まれ、その謙虚な態度の中から衆知というものも、自から集まって来るのではないかと思います。

黒田家52万石安泰の基盤も、そのようにして衆知が集まったところから、築かれていったのです。(終わり)

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みなさま おはようございます。

今日も よろしく お願いいたします。

それでは 「キュ」