81).三風五雨を生きる(♪♪♪全3編)その3

次は「ウェルカム・トラブル」です。

映画評論家の淀川長治さんは、生前こんなことをよくう言われておられました。

「私の座右の銘は『ウェルカム・トラブル』です。

トラブル歓迎、いらっしゃい。そう思っていると、実際にトラブルが起こっても、元気が出てくるんですよ」

「ウェルカム・トラブル」…なんとも味のある言葉ですね。

仕事でも私生活でも、順風満帆にいくとは限らないのが人生です。

しかし、実際に頭で理解していても、実際にトラブルに直面すると、どうしてよいのか戸惑ってしまうものです。

いつ逆風が吹くか分からない・・それが毎日の生活であり、仕事であり、人生なのです。

「ウェルカム・トラブル」と叫んでみましょう。

逃げるのではなく、正面からトラブルを受け止めてみましょう。

意外にトラブルは軽く乗り越えられるものかもしれません。

最後は「風向きが変わるのを待つ」という話です。

昭和の初期に、総理大臣や外務大臣を歴任された広田弘毅が、こんな句を遺しています。

「風車 風が吹くまで 昼寝かな」

これは、左遷されていた時代に詠まれたそうですが、自分の出番を悠々と待つ心境が、見事に描かれています。

ところで、この句を、座右の銘にしている人がいます。

将棋の中原名人です。中原名人は、若くして「天才中の天才」といわれ、人々から賞賛を浴びましたが、そんな天才もやはり人間です。

スランプを抱えていた時期がありました。そんな時、この句に出会ったのです。

「風車 風が吹くまで 昼寝かな」

人生には、何をやってもうまくいかない時期があります。そういう時は焦らず、嘆かず、風向きが変わるのをじっと待つ。

そういう忍耐力も必要だと思います。

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みなさま おはようございます。

今週も 宜しくお願いいたします。

今日も 元気で 「キュ」