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88)過労自殺(立ち止まれる社会に)

私たちのこころや体は瞬間的に反応して身を守るようにプログラムされています。

これは私たちの祖先が、自分の身を守るために培った反応なのです。

ただ、おそらく当時も、そして今も、瞬間的に反応して差し迫った危険をやり過ごした後には、ちょっと立ち止まって何が起きているかを丁寧に振り返る必要があります。

もし問題があれば、それに目を向けて対処しなくてはなりません。

しかし、忙しい今の時代、差し迫った危険がやわらぐと、そのまま次に進んでいってしまいがちになります。

とくに、こころや体が疲れている時には、そうした作業をするのがおっくうになります。

そうすると、的確に問題に対処することができなくなり、自分で自分を追いつめていくことになり心身疲れきって仕事を休むことになったり、更には自ら命を絶ったりすることさえあります。

その典型例が、いわゆる過労自殺です。

過労自殺の報道を耳にした人が、そこまで追いつめられる前に仕事を辞めれば良かったのではないかということがあります。

無理して仕事を続けなくても、会社を辞めて自分らしい生き方ができたのではないかと考えるようです。

しかし、心身ともに追いつめられてくると、そのように冷静に考えることが出来なくなるのでしょう。

疲れた時に少し手を休めることさえ、自分勝手で良くないことのように思えて、仕事を休んだり、ましてや辞めたりすることなど、とうてい許されることではないと考えでしまうのでしょう。

こうした状態を個人の工夫だけで防ぐことは難しい。社会的な仕組造りが不可欠です。

電通事件、亡くなられた女性社員の方のご冥福を祈ります。

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おはようございます。年末年始、電通事件の問題、原因について考えてみました。

数回「こころと健康」について書いてみたいと思います。

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みなさまにとって今年が素晴らしい年になりますように。