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107)三つの話(全3話)第1話

 (第1話)ヒツジとヤギ

川を渡るために、丸太の橋が架けられていました。

その橋は大変幅が狭いのです。

ある日のこと、二匹のヒツジが橋で会ってしまいました。

二匹ともせかせかと橋を渡り始めます。

橋は狭かったので、その二匹は、すり抜ける余地はありません。

しばらく立ち止まりました。

相手のヒツジをみて、一方は怒りだしました。

その二匹は角を突き合いぶつかり合っているうちに、二匹とも橋から転落して死んでしまいました。

別の日、今度は二匹のヤギが、先ほどの丸太橋の真ん中で会ってしまいました。

橋は狭いです。後ろには下がれません…二匹のヤギは途方に暮れてしまい、しばらく立ち止まりました。

さて、ヤギさん、どうしたでしょうか?

・・・

一匹のヤギが、うつ伏せになって寝ました。

もう一匹のヤギの方は、理解しました。

彼は橋の上にピッタリと張り付いて寝ているヤギの背中の上に、ゆっくりと足を乗せて前に進みました。

そのヤギが行ってしまった後、もう一匹のヤギもゆっくりと起き上がり、二匹とも仲良く橋を渡りました。

・・・

「自分は正義」「自分は間違っていない」「相手が間違っているんだ!」と思う時があるかもしれません。

しかし、相手にとっても自分は正義なんです!

「正義と正義は、時にぶつかり合う」のです。

自分が勝つこと、自分が得をすることばかり考えるのではなくて、自分が踏み台になってでも、相手を尊重すること、相手の為に何ができるか?と考え行動すること、その心が幸せですね。