裁くことをせず、赦す

今日は、クリスマス。

ちょっと心が温まるお話」の企画は明日で終わりとなります。

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イエスの前に一人の女が連れてこられました。

「先生、この女は姦淫の罪を犯しました」

「どうしましょう。石で撃ち殺しましょうか」

当時のユダヤの社会では、姦淫の罪を犯したものは、男女とも石撃の刑に処せられることが決まっていました。

イエスの周りには、手に石を持った群衆が押し寄せていました。

イエスは何も言わず、指先でなにやら書いていたが、やがて口を開いた。

「罪の無い者が最初に石を投げつけなさい。」

それを聞いた群衆は、年の多い順に、足元に石を置いて、その場を去って行きました。

やがて誰もいなくなってから、イエスと女だけがその場に残った。

イエスは口を開いた。

「誰もあなたを裁かなかったようだね、私もあなたを裁かない」

「今度同じ罪を犯さないようにするんだよ」そう言って、イエスはその場から去って行きました。