2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人生を変えた贈り物(全2編)その1

「人生を変えた贈り物」という本の初めに、感動的な話が出てきます。 要約してご紹介します。 … アメリカ、ある年の感謝祭の日、 その貧しい家庭には食卓を飾るご馳走が何もありませんでした。 夫婦は互いに怒りに満ちたトゲトゲしい言葉を投げつけ合い、暗…

夢を創る肯定的カモ(全5編)その5

ガリレオも敬虔なカトリック信者でした。 そのガリレオの頭に、世の中の常識であり、カトリックの教義であり、 自分も子供の頃から信じてきた天動説を疑う「かも」が、 ふっとひらめいた瞬間があったはずです。 しかし、どんな「かも」も、そのままでは無力…

夢を創る肯定的カモ(全5編)その4

「カモ」の話は、イタリアの天文学者のガリレオ・ガリレイにも関係がありそうです。 「それでも地球は動いている」という言葉があります。 地動説を唱えたことで宗教裁判にかけられたガリレオは、 判決の前に、心ならずも天動説を受け入れていますが、その後…

夢を創る肯定的カモ(全5編)その3

一方、世の中には、大変な不況にもかかわらず、 イキイキしている人や不景気になってかえって 「よし、チャンスだ!」と、元気な人や会社があります。 「今こそ、金なし、学歴なし、の俺が活躍する時かも」 「へばっている大手を出し抜くチャンスかも」 「既…

夢を創る肯定的カモ(全5編)その2

この話を聞くと思い出されるのは, ご存知「平家物語」にある「富士川の戦い」の話です。 …駿府の国・富士川の戦いの話… 駿府の国・富士川を挟んで、源平のにらみ合いが続いていたある夜のこと。 突然、川辺の水鳥が一斉に飛び立ちます。 「その羽音を、敵の…

夢を創る肯定的カモ(全5編)その1

冬になるとシベリア周辺より渡って来る野生のカモは、 年々数が減少していると言われています。 一方日本だけでなく、アメリカもヨーロッパも、アジア諸国でも、 地球を覆い尽くさんばかりの大群の「カモ」が押し寄せています。 中でも日本は一番多いのでは…

あなた自分に厳しくない?…まとめ

人生に運不運は、つき物です。 自分の力の限りを尽くして、懸命に努力してきたけれど、 不運にも、それを認めてくれる人に出会えないという 人生を歩むことがあるかもしれない。 でも、そんな時、そんなあなたに対し 「お前は本当に頑張ったよなあ!」 と言…

あなた自分に厳しくない?(全2編)その2

大人になると、誰もあなたにご褒美をくれたり、 「すごいね~」なんて褒めてくれたりしない。 だから、自分を自分で褒めなければならない。 自分に厳しくするのが、大人だと思ってしまいがちだが、 「自分に厳しいということ」と、 「自分を全く褒めない、と…

あなた自分に厳しくない?(全3編)その1

以前、コーヒーチェーンのスターバックス(以下スタバ)で面白いプロモーションをやっていました。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 大人になったら、誰かから、ご褒美をもらうなんて機会は、 少ないのではないだろうか? スタバに行って、いつものコーヒー…

閑話休題…カメは後退できない

カメは、前にしか進めない。 カメのひざは、前に曲がっているために、後ろに進むことが出来ないのである。 その点、人間は骨や関節が複雑に出来ていて、色々な方向に動くことが出来る。 ……………… 「人生」という長い見地から考えると、 「前進しかない」という…

子供が生まれてきた時のこと(全3編)その3

子供が生まれてきた時のことは、親ならみな覚えてる。 特に、母親の記憶は鮮明だ。 どんなに嬉しく、ホッとしたことか。 そして、名前を付ける。 その何字かの名前に思いを込めて。 何日も何日も、ああでもない、こうでもないと考える。 こんなふうに育って…

子供が生まれてきた時のこと(全3編)その2

合宿も終盤に入り、体力的にも精神的にも限界がきて、 「もうダメだ」と生徒たちが音を上げようとするその時です。 あのお母さんからの手紙を、サプライズプレゼントとして、 生徒一人ひとり」に渡すのです。 手紙を読んだ子供達の目からは、大粒の涙がポロ…

子供が生まれてきた時のこと(全3編)その1

学習塾の合宿は、塾にとっても大きなイベントで、合宿の成果によって合格率も変わってきます。 生徒たちにとって、勉強漬けの日々が続く合宿は、辛く厳しいものです。 親元から離れ、一人で受験というものに、向わなければなりません。 そんな苦しい中、生徒…

レギュラーになれなかった人達に(全2編)その2

スポーツの世界では、レギュラーやスターになれない人がほとんどです。 ほんの一握りの人達だけが、スポットライトを浴び、有名になります。 その陰には、文句も言わず黙々と、その人達を支えてきてくれた補欠、 そして補欠にもなれなかった選手がいます。 …

レギュラーになれなかった人達に(全2編)その1

大阪の窓友新聞の記事より 大阪の窓友新聞に、次のような内容の記事がありました。 大阪の藤井寺に住んでいる原田さんと言うお母さんの話です。 息子さんは、高校三年生。 阪南大高校の野球部に入り、レギュラーを目指して頑張ってきました。 大阪府予選を前…

でも、同じボタンを押すのは?(全3編)その3

※当たり前 「当たり前」というのは、魚や狩をする人達が、各人の役割や働きの程度に応じて、 水揚げ分や獲物を分配していました。 その1人分の分け前を「当たり前」と言っていました。 これが「当然の姿」「そうあるべきこと」を言い表す言葉になりました。…

でも、同じボタンを押すのは?(全3編)その2

おじさんは、そのコーヒーは、それほど好きではなかったのである。 でも自動販売機の、同じボタンを押せば、いつでも同じものがでる。 当たり前(※)のことである。 もし、違うコーヒーを飲みたければ、違う位置にあるボタンを押せばよい。 これも当たり前と…

でも、同じボタンを押すのは?(全3編)その1

「楽天主義も悲観主義も一つの思考習慣によるものである。楽天家の人生が楽しく、悲観主義者の人生が暗いのは、当然である。どちらもそれを望んだからである」 J・マーフィー(アメリカの思想家) ……………………………・・ 学生時代に、工場でアルバイトしていた人…

東日本大震災から5年(全8編)その8

深々と頭を下げる 震災後、私が大変感銘を受けたのは、両陛下が被災地を訪ねられた時(雑誌で読んだのですが)最初に海に向かって深々と頭を下げられました。 それから、今度は山に向かって、また頭を下げられました。 ………… なぜ、そうされたのか。 私たちは…

東日本大震災から5年(全8編)その7「釜石の奇跡から学ぶ」新聞記事より

子供達は、文字どおり率先避難者となり、周りの大人達の命をも救ったのである。 ただし、この三原則で述べられていることは、多くの子供達にとって受け入れがたいものでもある。 …………… それまで、「先生の言うことや教科書に書かれてあることは正しい」と教…

東日本大震災から5年(全8編)その6

「釜石の奇跡から学ぶ」新聞記事より(1) 「釜石の奇跡」という言葉の中に、多くの学ぶべき教訓がある。 釜石市内の小中学校での防災教育で、特に重きを置いたのが 「自然に向かい合う姿勢」を、子供達に与えるということである。 そして彼らに伝えたのが、次…

東日本大震災から5年(全8編)その5.2/2

私に任せて下さい(2) 無理だと誰もが思っても、むなしい時間だと知っていても、人々は毎日、同じ場所に来て、行方不明の家族をひらすら探しまわる。 その側で、懸命に活動する自衛官の姿が、どんなに心の支えになっていることだろうか。 …………… 「俺、自衛隊…

東日本大震災から5年(全8編)その4.1/2

私に任せてください(1/2) 「私に任せて下さい。自分が行きます!」全ての隊員が口を揃えた。 福島第一原発の設備に放水するため、陸上自衛隊のヘリコプター「CH-47」が出動することになった時のことである。 「任せろ!これくらい、たいしたことではないさ…

東日本大震災から5年(全8編)その3-2/2

「繭(まゆ)と墓」 金子みすずさんは、大正時代の末期に、彗星の如く登場し、悲運の果てに若くして自殺した天才女流詩人である。 彼女は子供達や宇宙の成り立ちを優しい詩の言葉に託し、大切な心のありかを詠っています。 ………・・ 「繭(まゆ)と墓」 蚕(…

東日本大震災から5年(全8編)その2「新垣満さんの話」

この曲は、災害、事故、病気、その他の理由で亡くなった人の遺族にとって、とても癒される曲です。 身近な家族の一員が無くなるというのはとても悲しい出来事です。 しかし、「いつも近くで温かく見守っているから、いつまでも悲嘆にくれずに、前向きに生き…

東日本大震災から5年(全8編)その1「千の風になって」

2011年(平成23年)3月11日、14時46分。 東日本全体で21000人もの人が命を失い、または行方不明となりました。 東日本大震災後、 「自分の価値観が何となく変った」という人が多いのではないでしょうか。 しかし「具体的にはどんなこと?」と聞かれると、上…

私達の「おひな様」一話完結

今日3月3日、ひな祭り。 母親と4人姉妹の家族の「おひな様」のお話です。 ある小学生の作文を参考にして作成しています。 …………… 私は4人姉妹の長女として育ちました。 小学校3年の時、友達が「うちは大きなお雛(ひな)様買ったよ!」と自慢しました。 そし…

機転が利く(全3話)その3

3つ目は、工場で働くパートタイマーさんの体験談です。 「先日も仕事が終わって、掃き掃除をしていた。すると、同僚に『ほうき取ってもらえる?』と言われた。 その同僚場所からほうきを取るには、コンベアを潜らないといけない。 しかし、私のいる場所から…

機転が利く(全3話)その2「貧しい農家の娘の話」

2つ目はゲームの理論より「囚人のジレンマ」に「貧しい農家の娘の話」があります。 ‥‥‥‥‥ 地主から多額の借金をしている貧乏農家の父娘に、意地悪な地主が厳しい選択を迫っています。 「息子が、あなたの娘に好意を寄せているので是非結婚させたい。 承諾す…