2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日々新又日新(全3編)その3

その3 心は、何でそんな古いことが好きなのでしょうか? 自然が新しくなっていくように、心も毎日毎日新しい心になって、古いことはさっさと忘れたいものです。 忘れるといっても、全て完全に忘れることは出来ませんが、思い出は写真を見る度に振り返ればい…

日々新又日新(全3編)その2

その2 殷※の湯王(とうおう)という人は、顔を洗う洗面器に「日々新又日新」即ち、「まことに日に新たに、日々に新たにして、又日に新たなり」という言葉を、貼り付けておられたといいます。 毎朝、顔を洗う度に、心も毎日新しくならなければ、いけないとい…

日々新又日新(全3編)その1

その1 『自ら未来をつくることにはリスクがともなう。しかし、自ら未来をつくろうとしないことの方がリスクは大きい。』(ドラッカー365の金言) 人は往々にしてリスクを恐れて変化を嫌うものです。 しかし、この世の中に変化しないものはありません。 リス…

なぜ非常識な人ほど成功するのか?シリーズ (全2編)その2

その2【閉塞感を打ち破れ】 吉田松陰は、「松下村塾」をつくって、明治維新を推進する英雄をきら星のごとく生み出しました。 伊藤博文、木戸孝允、高杉晋作など幕末から明治維新にかけて動乱の時代を駆け抜けた男たちです。 彼らを排出した「松下村塾」は何…

なぜ非常識な人ほど成功するのか?シリーズ(全2編)その1

その1【なぜ非常識な人ほど成功するのか】 今回ご紹介する『なぜ非常識な人ほど成功するのか』の著者夏山直道さんは、NHK,NTTドコモ、三越などの一流企業1.000人に対して心理教育による人材育成に手掛けてこられました。 そのほか日本各地で働く人向…

万事塞翁(ばんじさいおう)が馬…視点を変えて見る(全3編)その2、その3

その2 上司が部下に、動機付けをするということは、要するに相手の未来に向けて強く動かしたい訳です。 動機付けが「うまい人」は、相手が停滞してしまった時に、「万事塞翁が馬」的な視点を使って、相手をその停滞から解放し、未来に向けて再び動かすこと…

万事塞翁(ばんじさいおう)が馬…視点を変えて見る(全3編)その1

万事塞翁(ばんじさいおう)が馬…視点を変えて見る(全3編) その一 座右の銘というほどではなくても、誰にも好きな言葉があると思います。 良く好まれる言葉の一つに「万事塞翁が馬」があります。 ほとんどの方は、この「故事成語」のルーツについてご存じ…

手を打てば・・・3編(その3)&総括

手を打てば・・・(されどコミュニケーション) その3 「OK挨拶」というユニークなネーミングで挨拶の工夫を行い、成果を上げているのが千葉銀行です。 Oとは「おはよう」Kとは「こんにちは」の頭文字のこと、合わせてOKと呼びます。 普通、お客さま…

手を打てば・・・(されどコミュニケーション)その2

その2 皆さんは、仲間や部下の方に、お話をされることがあると思います。 しかし、全ての聞き手が、同じ受け止め方をしてくれる訳ではありません。 それは、日頃の関心事の違いから、話の中で興味を持つ部分が一人ひとり違ってくるからです。 情報を出す人…

手を打てば・・・(されどコミュニケーション)全3編

手を打てば・・・(されどコミュニケーション) その1 私は九州長崎県島原市の出身。高校の修学旅行は、京都・奈良でした。 今から約40年前のことです。 今も記憶にあるのは、奈良の大仏と赤井鳥居の春日大社、そして猿沢の池であります。 静かな池だった…

決断力(全2話)

その2「母が先か、妻が先か」&「決断力の総括」 明治時代の禅僧・橋本蛾山(がざん)が京都大学へ招かれ、哲学に先生たちに、「禅とは何か」という講義をされた際に、聞いていた先生たちに出された質問があります。 そのお話をします。 「大きな池で、あな…

決断力(全2話)

流れ星を見た時に願いを唱えると、その願いが叶うとよく言いますよね。迷信と思う人も多いと思いますが、案外この話は本当のところもあります。流れ星の見える数秒はほんの僅かです。その僅かの間に、直ぐ願い事が言えるというのは、日頃よほど願い事を、繰…

不将不迎…今を大切に(その二)

不将不迎…今を大切に(その二) 中国古典の「荘子」応こう鄭編に、「不将不迎」という言葉があります。「将らず、迎えず(おくらず、むかえず)」である。理想的な人間の心の持ち方としては、将らず(過ぎ去ったことをくよくよしない)、迎えず(将来のこと…

不将不迎…今を大切に(その一)

不将不迎…今を大切に(その一) もうすぐリオデジャネイロオリンピックが始まります。オリンピックが終わると、パラリンピックが始まります。 パラとはパラレル(平行)という意味で、もう1つのオリンピックといわれています。 身体面で、何らかの障害をお持…

時間勝負か付加価値勝負か(第3編)

時間勝負か付加価値勝負か(全3編中3編目) 戦略の違いを感じて頂ければいいのですが・・・ 最後の第三編は「お寿司」です …お寿司… 築地市場の場内の鮨店には美味しい寿司屋さんが多い。築地だから当然だろうと思われるかもしれませんが、そうでないところ…

時間勝負か付加価値勝負か(第2編)

時間勝負か付加価値勝負か(全3編中2編目) 戦略の違いを感じて頂ければいいのですが・・・ 第一篇は「コーヒー」についてお届けしました。第二編は「ハンバーガー」です。 …ハンバーガー… マクドナルドとモスバーガーの商品の販売方法を比較してみると待た…

時間勝負か付加価値勝負か

時間勝負か付加価値勝負か 短編になりますが、3連載致します。 経営戦略の違いを感じて頂ければいいのですが・・・ 第一篇は「コーヒー」第二編は「ハンバーガー」第三編は「お寿司」です。 …コーヒー… 挽いた深炒りコーヒーの粉の層に、蒸気圧をかけて、瞬…

いい噂をききましたよ(その2)

10数年前、ペイ・フォワード【原作はPay it forward】という話題になった映画がありまました。 1人の少年が「親切のネズミ算」というアイディアを思いつき、他人から受けた親切行為を、別の3人にしてあげ、その3人もまた、それぞれ別の3人に親切行為をしてあ…

いい噂をききましたよ(その1)

オランダの海軍士官学校で学ぶ、仲の良い2人が卒業する時、「これから我々は、軍人としてスタートを切ることになるが、お互いに、良い噂だけを、流すようにしようではないか」と、こんな約束をしました。 2人は忠実に、そのことを守り、数十年前の後、共に退…

心温まる話…白い花束

心温まる話…白い花束 先日、友人からの手紙で、とても心温まるいい話を聞きました。 『花屋さんに小学生くらいの男の子が、小さな女の子の手を引いてやってきました。 小さくたたんだ千円札を取り出して、「これでお花を作って下さい」店員さんが「誰かにプ…

新年はリセットの好機

新年はリセットの好機 皆さまは年末年始をどうお過ごしされたでしょうか。私は、今でこそ自分の時間をある程度持てるようになりましたが、20代30代の若いころはサービス業に従事していたこともあって、年末年始をゆっくり出来ませんでした。 若いころの私と…

どちらから観るの:複眼思考(part2)

昨日に引き続き、どちらから観るの:複眼思考をお届け致します。 先ず「南禅寺の泣き婆さん」という話をします。その後、短編を続けます。 湯豆腐が名物が名物の、京都は南禅寺の門前に住むお婆さんが、雨が降っては泣き、天気が良いと言っては泣いています。…

どちらから観るの:複眼思考

「コップに水が半分入っているのを見て、楽天主義者は『未だ半分ある』といい、悲観主義者は『もう半分しかない』という」とはバーナード・ショウの有名な言葉である。このように、「もの」をどちらから観るかは重要です。 幾つかの話を比較して頂きたいと思…

あなたの情熱年齢は、まだ若い

はじめに 日本の女子ゴルフ界は、十代の選手で持ちっきりであるが、アメリカの全米女子オープンでは、更に若いアマチュアの選手が大活躍で、一気に中高齢者が押され気味である。でも年だけが若さではないと、強がりを言わせてくれる詩もあります。 ゴルフの…

良寛の涙(一話目)

良寛は宝暦八年(1758年)越後(新潟県)出雲崎の名家の長男として生まれましたが、人生問題で悩み、18歳の時に、家を弟の由之にゆずって出家しました。この逸話は良寛が60歳のころの逸話です。 ………… その頃、良寛は、故郷の国上山中腹の五合庵に住んでいま…

ファラデーの涙(二話目)&エピローグ

ある日、教壇に立つと、小さな一本の試験管を揚げて、次のように話し出した。 「諸君、この中に入っているものは、一体何だと思う?」 けげんな顔つきで見つめる学生たちに向かって、ファラデーは、静かに説明を始めた。「実は、底の方にある少量の液体、こ…

涙(なみだ)

プロローグ お世話になった人へ、感謝の手紙を書いた。 思わず吹き出した感激の涙が、万年筆で書いた文字を滲(にじ)ませた。 涙で滲んだインクの文字が、文字を超えた情感を伝え、読む人に深い感動を伝えることだろう。 同じ文章を使うとしても、滲むことの…

オーストラリアの世界地図(2部構成) Part2

これまでの人生で、オーストラリアの人々が、こういう気持ちを抱いていることを、思いやったことがあるでしょうか?毎日見ているものほど、何の疑問も持たないことが多い。新聞は、毎朝、疑いもなく新聞受けに入っていると思い込んでいる。栓をひねると水道…

オーストラリアの世界地図(2部構成)

お客さま視点とはいいますが… 第一部 私たちが「如何に、固定概念に包まれて生きているか」ということを、感じさせられた思い出の話をいたします。10年あまり前のことです。 中学生の頃、ラジオを聞いていますと、次のような話が聞こえてきました。最初は「…

1.タイタニック号に学ぶ(2編)part2

2回目 三つ目は、タイタニック号の見張り員が、双眼鏡の引継ぎをしていなかった為、氷山の 発見が遅れたことです。私たちも、日常、十分気を付けなければいけない教訓でありま す。「発車オーライ!とか出発進行!」といった、声を出しておられる鉄道の乗務…