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「あなたへ」高倉健(全3編)その2

その2

ところで、この映画で興味深いのは、非常に芸達者で素晴らしい演技を披露している脇役陣の活躍です。

まず、地味ですが、倉島の同僚塚本和夫夫妻を演じる長塚京三原田美枝子の実に温かくて淡々とした優しさが印象的です。

次に、旅の途中、飛騨高山の板蔵ドライブインで出会ビートたけし演じる杉野輝夫で、山頭火を論じて旅と放浪の違いを語るところがインテリ風のキャラバン仲間なのですが、車上荒らしとして逮捕されていきます。

旅と放浪の違いは、目的があるかないか、そして、帰る所があるかないかだと語り、山頭火の文庫本を倉島に残すのですが、何時にもない非常にまじめな役づくりに終始していく、軟らかく語りながらほろりとさせる語り口が実に良い

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もう一人の旅での出会いは、草彅剛のイカ飯弁当の実演販売人・田宮祐司です。

車の故障を良いことにして、人の良い倉島に京都から大阪まで送らせたばかりでなく、チャッカリと、料理に手伝いまでさせるのです。

イカを洗って下ごしらえをする高倉健の姿が傑作なのです。

憎めなくて、ついつい引っ張られて仕事に巻き込まれるのですが、更に一緒にと言われたのですが、妻の局留めの郵便受け取り機嫌が明日なので断ります。

しかし、その晩は付き合うと、仕事を止めたいと思うのだが、妻に男が出来てそれをハッキリさせるのが怖くてこの仕事を続けているのだと言う愚痴を聞く。

それをきいていた田宮の同僚の南原真一(佐藤浩市)が、「そう言うものを、引き受ける気持ちがなければ、こんな暮らしはやめた方が良い」と決然と助言するのですが、この南原は、後で分かるのですが、暗い過去を背負って、鬼籍に入った筈の隠れた人生を生きている。

※「鬼籍に入る」とは、死んで鬼籍に名を記入する。死亡すること。

 

南原は、うたた寝していた倉島の部屋を訪ねて来て、薄香で、散骨のために船の手配に困ったら、この人に頼めば良いとメモを渡します

台風襲来の大嵐の日に、倉島は、薄香の港について、船の手配を頼むが、何処からも断れます。

夕食を食べる為に立ち寄った食堂で、南原から教えられた名前を言ってメモを見せると、娘・濱崎奈津子(綾瀬はるか)が「お爺ちゃんだ」と言う。

母の濱崎多恵子(余貴美子)が、メモをじっと眺めている。その字は海難事故で死んだはずになっている夫、南原であることを母は確認する。

でも口には出せない。

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お詫び…「人事ざっくばらん」は、毎日会社の勤務開始前と昼休みに書いております。

実は昨日作成した分(後半部分)を会社のパソコンに忘れてきてしまいました

後半部分は、脇役陣の活躍と第3部です、

話の流れが途切れ、ご迷惑をおかけ致します。

お許しください。

今日の続きは、明後日(2/8夜帰宅後)となります。

明日は、代わりに、高倉健さんの人柄を表すエピソードを紹介させていただきます。

タイトルは「高倉健さんの最敬礼」です。

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今日の最後に

この高倉健さん主演の「あなたへ」2012年8月25日公開(降旗康男監督は、

第36回モントリオール世界映画祭の授賞式が9月3日夜(日本時間4日朝)行われ、

人間の内面を深く描いた作品に贈られる「エキュメニカル賞特別賞」を受賞しました。

国際的に高い評価を受けた作品です。

それでは、・・・「キュ」