機転が利く(全3話)その1「ヴィオラ奏者の機転」

 「機転が利く」とは「臨機応変な対応が出来る」という意味です。

「機転が利かない人だな」と思われる人の多くは、次の3つのパターン

①突然の出来事に動揺して思考能力が低下する 

②マニュアル人間 

③空気が読めない の内のいずれかの様に思われます。

事例を3つ3回に分けて紹介致します。

まず、最初はヴィオラ奏者の機転』です。

映画館やコンサートなどでは、他の客に迷惑となる為、携帯電話の電源を切るようにアナウンスされます。

携帯電話の電源を落とすか、もしくはマナーモードに切り替えて、着信音が鳴らないように設定を変更するのは必要最低限のマナーですね。

しかし中には、設定変更を忘れてしまい公演中に着信音を響き渡らせてしまう人もいます。

映画ならまだしも、クラシックコンサートなどの公演では着信音は致命的です。

コンサートを台無しにしかねません。

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実は、そんな着信音が鳴ってしまうという悪い状況を、機転を利かせて拍手喝采へと変えヴィオラ奏者がいると話題になりました。

一体、そのヴィオラ奏者は何をしたのでしょうか。

あるコンサートでヴィオラ奏者が演奏中、そろそろ演奏も終わろうかというタイミングで会場に携帯電話の着信音が鳴り渡りました。

一瞬凍りついた会場。

せっかくの美しいヴィオラの演奏が着信音で台無しに。

しかしその時、ヴィオラ奏者は、ある行動を取って悪い状況を拍手喝采へと導きました。

なんと、着信音のメロディーをヴィオラで演奏したのです。

着信音を少しアレンジしたメロディーをヴィオラで奏で、最後は笑顔で演奏を終了しました。

ヴィオラ演奏家の名前は、ロシア出身のルーカス・クミットさんです

……………

この機転を利かせた演奏は、YouTubeで1000万回以上も再生されています。

着信音が鳴ってしまい気まずい思いをした人も、きっとこのヴィオラ奏者のお陰で救われたことでしょう。

こんな粋な演奏を見せてくれるとは・・・

一度彼のコンサートを生で聴いてみたいものですね。

興味のある方は、インターネットで調べて見て下さい。

出てきますよ。

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明日の機転が利く(全3話)その2は、貧しい農家の娘の話です。

今週も明るく元気に過ごしましょう!

それでは、みなさん  「キュ」