東日本大震災から5年(全8編)その1「千の風になって」

 2011年(平成23年)3月11日、14時46分。

東日本全体で21000人もの人が命を失い、または行方不明となりました。

東日本大震災後、

「自分の価値観が何となく変った」という人が多いのではないでしょうか。

しかし「具体的にはどんなこと?」と聞かれると、上手く言えない人もいるはずです。

防災意識が変わったと技術的なことだけでなく、

震災後、日々の生活シーンにおいて、

対人関係の考え方においてどのような変化が生まれているのでしょうか。

「人と人との出会いや、つながりを大切にしていきたい」

また「他者への思いやり」や「助け合い」を求める声も多く、

社会全体が協力していく姿勢がうかがえたようにも思います。

さらに「見知らぬ他人であっても、機会があれば協力して生きていきたい」という人は家族や友人に限らず、

見知らぬ他人とも関わりを持ちたいという人が増えたとTVで報道していました。

東日本大震災から5年、命の大切さを考えてみたいと思います。

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昨年のNHK紅白歌合戦でも歌われた、テノール歌手秋川雅史さんの「千の風になって」は、すっかり人々に知られるようになりました。

この歌をテーマにした各種式典が行われています。

会社の創業者の葬儀にも、メインテーマとしてよく使われています。

命の有難さを考えるきっかけになる曲であり、

また平和の一番根っこの部分にもつながる曲のようにも思えます。

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千の風になって」

私のお墓の前で 泣かないでください そこに私はいません

眠ってなんかいません

 

千の風に 千の風になって あの大きな空を吹き渡っています

秋には光になって 畑にふりそそぐ

冬はダイヤのように きらめく雪になる

 

朝は鳥になって あなたを目覚めさせる

夜は星になって あなたを見守る

わたしのお墓の前で 無かないでください

そこに私はいません 死んでなんかいません

 

千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹き渡っています

千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹き渡っています

あの大きな空を 吹き渡っています  日本語訳 新井満

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この曲は、災害、事故、病気、その他の理由で亡くなった人の遺族にとって、

とても癒される曲です。

身近な家族の一員が無くなるというのはとても悲しい出来事です。

しかし、「いつも近くで温かく見守っているから、いつまでも悲嘆にくれずに、前向きに生きていていきなない」と、励まされる曲でもあります

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明日は、この曲を作った、新垣満さんのお話をいたします。

この前向きなイメージが伝わるのは、

作詞作曲家「新井満」さんの、人生観から来ているようです。

今日は、金曜日 華金です。 

それではみなさん 素敵な一日をお過ごしください。 「キュ」