三風五雨を生きる(全3編)その3

次は「ウェルカム・トラブル」です。

映画評論家の淀川長治さんは、

生前こんなことをよくう言われておられました。

私の座右の銘『ウェルカム・トラブル』です。

トラブル歓迎、いらっしゃい。

そう思っていると、実際にトラブルが起こっても、

元気が出てくるんですよ

「ウェルカム・トラブル」…

なんとも味のある言葉ですね。

仕事でも私生活でも、

順風満帆にいくとは限らないのが人生です。

しかし、実際に頭で理解していても、

実際にトラブルに直面すると、

どうしてよいのか戸惑ってしまうものです。

いつ逆風が吹くか分からない・・

それが毎日の生活であり、仕事であり、人生なのです。

「ウェルカム・トラブルと叫んでみましょう。

逃げるのではなく、

正面からトラブルを受け止めてみましょう。

意外にトラブルは軽く乗り越えられるものかもしれません。

・・・

最後は「風向きが変わるのを待つ」という話です。

昭和の初期に、

総理大臣や外務大臣を歴任された広田弘毅が、

こんな句を遺しています。

「風車 風が吹くまで 昼寝かな」

これは、左遷されていた時代に詠まれたそうですが、

自分の出番を悠々と待つ心境が、

見事に描かれています。

ところで、

この句を、座右の銘にしている人がいます。

将棋の中原名人です。

中原名人は、

若くして「天才中の天才」といわれ、

人々から賞賛を浴びましたが、

そんな天才もやはり人間です。

スランプを抱えていた時期がありました。

そんな時、この句に出会ったのです。

「風車 風が吹くまで 昼寝かな」

人生には、

何をやってもうまくいかない時期があります。

そういう時は焦らず、嘆かず、

風向きが変わるのをじっと待つ。

そういう忍耐力も必要だと思います。

(終わり)

・・・・・

その日、私はタクシーで自宅に向かっていました。

すると道路脇の駐車場からいきなり黒い車が飛び出し、

私の乗ったタクシーの前に強引に割り込んできました。

驚いた運転手さんが、急ブレーキをかけたため、

タクシーはスリップし、

前の車まで、あと数センチの所でかろうじて停止しました。

「いきなり割り込むなんて信じられない!」

怒りが出て来ました・・・

私の体験談をお話しします。

心を整えるってこと、簡単なようで難しい

人生修行が足らない私です。

題名は、ことが済んだ後の心得(全3編)です。

※明日は夜の投稿になります。

月2回ほど実家に帰り母親の話を聴いてあげます。

父親88歳、母親87歳です。

・・・

それでは、みなさま、今日も素敵な一日を

「キュ」