ことが済んだ後の心得(全3編)その2

「ごみ」が貯まって、

心の入れ物から溢れそうになると、

今度は捨てる場所を探すんです。

だからね、

「なんで自分がこんな目に!」

なんて思う必要はありません。

ただ、にっこり笑い、

手を振ってやり過ごし、

幸運の一つでも祈ってやればいいのです。

・・・

『心配するな。何とかなる。嵐の中でも時は経つ。人事を尽くしたら、騒がず天命を待つ心の余裕が必要だ。』

しまった!まずい結果になった!

取り返しはつかない!何とかならないか等々、

事がうまく運ばなかった時、後悔の念が胸を襲う。

悔しい思い、情けない気持ちがこみ上げてきて、

果ては食欲も落ち、寝付きも悪くなってしまう。

そんな時、どうしたらいいのでしょうか?

・・・

あまりくよくよし過ぎたり、

落胆し悲観したりするばかりでは、

天も救いようがありません。

失敗だったとしても、

まずは深呼吸でもして、

心を落ち着かせてみましょう。

そして、早く態勢を立て直し、

淡々となすべきことをなすことが大切です。

すると、事態は、それ以上は落ち込まず、

必ず好転するものです。

・・・

明日(その3)はここからです。

中国の菜根譚(さいこんたん)』という本に、こんな言葉があります。

風、疎竹(そちく)に来る。風過ぎて竹に声を留めず。

雁、寒潭を渡(わた)る。雁去りて潭(ふち)に影を留めず。

(まばらな竹林に、一陣の風が吹きつけて、竹はざわざわと騒ぎ立つ。

しかし、風がやめば、再び静まりかえって何の物音も発しない。

雁の群が飛んでくると、澄んだ池の水は、

その影を写しだすが、

癌が去ってしまうと元の静けさに戻り、

何の影も残さない。)

当たり前の情景ですが、

その奥には深い意味が宿されています。

善きにつけ悪しきにつけ、

過ぎ去ったことにいつまでも心を煩わせるなということです・・・

・・・

それでは みなさま 

今日も素敵な一日を・・・「キュ」