2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

長い「静」と急な「動」全3編(その2)

木村先生のお話に戻ります。 先生は日本人のコミュニュケーションの特質を、「長い静と急な動」とおっしゃっておられます。 初めは、ずっと静かにしているが、急に行動を起こすというのです。 代表例として「相撲」と「水戸黄門」を挙げていらっしゃいます。…

長い「静」と急な「動」全3編(その1)

日本人のコミュニュケーションの取り方の特徴を三つ挙げるとすると、 「以心伝心」「あうんの呼吸」「腹芸」といった言葉が浮かびます。 外国人からすると、日本人はちょっと不思議なコミュニュケーションの仕方をすると思っているようです。 この三つ意味を…

正直でなければ…(全2編)ラスト

こんなエピソードを紹介した上で、梅岩はこう述べます。 「あれこれと言葉を使って相手を言いくるめようとするのでは、良い商人とは言えません。何事もありのままにいうのが、良い商人なのです。自分に他人の誠実・不誠実が明らかなように、自分の誠実・不誠…

正直でなければ・・(全2編)その1

「商業や商人は、社会の発展に無くてはならない存在であり、商売から得られる利益は、武士の禄と等しく全く正当なものである」梅岩はこう述べて、封建の世の常識に対し、真っ向から切り結んだわけですが、「この主張が成立する為には、一つの大きな前提があ…

ふとひらめく時(全3編)ラスト

人間は、ものにこだわっている時(「こうでなければならない」と思っている時)は、日常生活を処理する脳波であるβ波しか出てきません。 それが、とらわれなくなり、心穏やかで、満ち足りて幸せな時、特に感謝をしている時は、α波やθ波が出てきます。 このα…

ふとひらめく時(全3編)その2

この事実は、大変面白いことを意味しています。 人間の潜在能力や超能力は、「こうでなければ嫌だ」とか、「こうならなければダメだ」と思った瞬間には、出てこなくなり(脳波がβ波になるためです)、逆に、「そうならなくてもいい、でも、そうなるといいな…

ふとひらめく時(全3編)その1

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉があります。 一身を犠牲にする覚悟があってこそ、活路をみいだすことができると解されています ある人が、水泳教室に行った時のことです。 最初に、鼻をつまんで潜る練習を何回かやった後、先生から「では、浮い…

「クレヨンしんちゃん」は、なぜ中国で勝訴したのでしょう。

「クレヨンしんちゃん」の商標は、中国企業によって、中国で勝手に登録されていました。 商標は、先に出願した者に、権利が発生します。 しんちゃんの権利者である日本企業は、どのように争うことによって、中国で勝訴したのでしょうか? ヒント:商標法でダ…

「くまモン」は、短時間でなぜ広がったのでしょうか?

「くまモン」は、短時間でなぜ広がったのでしょうか? みなさん、考えたことありましたか? ・・・ くまモンの著作権や商標権は、熊本県が保有していて、国内企業であれば、無料で許可を出すなど、他の「ゆるキャラ」に比べて、緩やかな扱いをしています。 …

「オオカミと少年」を考える(最終回)

こういうことは、ビジネスの現場でも起こりえます。 扱いが面倒な人は存在します。 ウソをつく人もいます。 ところが、一時の感情的な判断が、後に大変な状況を、引き起こしかねなません。 問題児が言った正しい意見に、耳を傾けなかった為に、会社が大きな…

•「オオカミと少年」を考える(全4編)その2

感情的になると、判断を誤る 嘘は信頼を無くす。 自分の価値も下げてしまう。 そんな教訓で、良く知られた物語です。 少年がウソをついたのは、確かに問題でしょうし、{嘘をついてはいけない}は、極めて分かり易い学びでしょう。 しかし、そんなに単純な話で…

「オオカミと少年」を考える(全4編)その1

「口は災いのもと」は、ウソをつくだけではありません。 先ず、この物語の復習をしましょう。 羊飼いの少年は、朝早くからたくさんの羊を引き連れて、村はずれの草原に向かいました。 毎日、毎日、同じことの繰り返し、退屈でため息がでます。 少年は村に向…