手を打てば・・・(されどコミュニケーション)その2
その2
皆さんは、仲間や部下の方に、お話をされることがあると思います。
しかし、全ての聞き手が、同じ受け止め方をしてくれる訳ではありません。
それは、日頃の関心事の違いから、話の中で興味を持つ部分が一人ひとり違ってくるからです。
情報を出す人の周波数と聴く側の周波数は、必ずしも全員一致するとは限りません。
受け手の周波数に合わせて、情報を出すことが重要なのです。
このことは、ごく当たり前のこと話なのですが、これを本当に理解してマネジメントしている人は少ないのではないでしょうか。
「あれだけ、しつこく言ったのだから、大丈夫だ」と思う人が多い。
しかし、それは大きい間違いなのです。
以前は、どの会社も、社員も年齢が若く、あまり世代間の差がありませんでした。
しかし、今日では、親子以上年齢差のある社員同士が、同じ職場に居ます。
関心事に差が出るのは当然のことです。
そんなことを常に頭に置いておく。必要があると思います。
それ故、解釈の仕方に差が出るような表現は避けるべきです。
横文字で話すと、カッコイイとか、インテリだと思ってもらえると、やたら横文字でカナ文字を連発している人がいます。
それは本人の自己満足に過ぎない。
話は相手に理解していただいて初めて意味をなすものです。
中学校で教える程度の言葉で話せる人が、一番素晴らしいと聞いたことがあります。
それは、殆どの人が理解していただけるからです。
お客さまとの間でも同じことがいえるのではないでしょうか。
お客さまに好印象を与える基本は、挨拶の言葉が一方的に終わるのではなく、お客さまにしっかりと届き、お客さまとの双方向の心の交流が図れるようになることです。
挨拶によって、お客さまとの心の架け橋(ラポート)を作るのです。
次回の最終編です。企業の事例と総括をいたします。